小排気量ターボのメリットにつて再考してみました
先日ホンダが発表した新型ステップワゴンで1.5Lのターボエンジンが採用されたことは業界にある程度の衝撃を与えたんではないでしょうか。
いよいよ日本でも小排気量のターボエンジンが本格化する可能性があるわけですから。
小排気量ターボのメリットとは?
ここで、小排気量ターボのメリットを再確認しておくと、
- 動力性能が同等なのに燃費がよい
例えば、1.5Lのターボエンジンなら、2.0LのNAと同じ馬力とトルクを出しながら、1.5Lの燃費になる - エンジンがコンパクトになる
ターボを別部品として外部に取り付けますが、エンジンそのものは排気量分の大きさしかないので、エンジンルーム自体も小さくなる。つまり、室内を広くできる。 - 税金が安くなる
例えば、2.0LのNAエンジンではなく1.5Lのターボエンジンにすれば当然1.5Lの税金で済むことになる。
ユーザーが確実に実感できるものとしてはこんな感じではないでしょうか。
問題点は?
まったく問題点がないと言えばうそになりますね。
当然ですが、ターボが利いていない領域のパワーは排気量分でしかないので、とても非力です。しかし、現代の技術ならばこのターボが利かない領域「ターボラグ」を感じないような設計や最適化が可能になっています。
ただし、個人的にはちょっとだけ気になることがあるんです。それは、税制面です。
小排気量ターボ車が増えると排気量がどんどん小さくなります。すると、自動車税が随分と安くなるので、「政府が税制を変更するのではないか?」という一抹の不安があります。
どんな課税の仕方になるかと言えば、「馬力」です。ヨーロッパでは昔からけっこういろんな国で採用されていた方法で、「課税馬力」なんていう言葉があるくらいです。
将来的に排気量が小さくなったら馬力に対して課税するという方式に変わるかも?
まとめ
小排気量ターボになれば、ユーザー側に大きなメリットが出てくるのは間違いないです。また、それが当たり前になると、日本で一般的な「排気量=車格」という概念は崩壊しますね。
そして、税制も変わる可能性が出てくる。日本政府はとにかく取れるところから取れるだけ取ろうとしますからね。(うん?なんかの標語みたいだ 笑)
政府には産業の発展を阻害しないように、むしろ発展するように振る舞ってほしいですね。