フォルクスワーゲンの不正について思うこと

スポンサーリンク

ディーゼルエンジンの不正プログラム

フォルクスワーゲンがディーゼルエンジンの制御プログラムについて、不正を行っていたという事実が発覚しました。真相に迫っている評論家もいますが、ちょっと思うことを書いてみます。

何が起こった?

アメリカでディーゼル車を売ろうとしたフォルクスワーゲンは、排ガス規制の厳しさに直面しました。そこで、排ガスのテストのときだけ高度な処理をしてきれいなガスを出すようにプログラムを改造していたらしいです。(テスト独特の動きから判断できるのだとか。)

しかし、それと引き換えに通常の使用時に排ガスの規制値を満たすことができない処理をするようにしたらしいです。

どうやら、高度に処理を続けると触媒などの装置がやがて消耗してしまって、処理能力が低くなってしまうらしいんです。なんでも、20年後も同等の性能を維持しないといけないんだとか。でもそれを保証できないために不正に手を染めたみたいなんです。

不正しか手はなかったのか?

ディーゼル排ガスの処理は、

  1. 触媒で処理
  2. 尿素水で処理

のどちらかが一般的です。

触媒で処理できれば、ユーザーに面倒がないので商品としての魅力が高まります。でも、開発はとても難しくて、常に安定して処理できるようにするのはかなりハードルが高いようです。

尿素水で処理すると、ユーザーが定期的に補給しないといけないという問題がありますが、触媒処理に比べて随分開発のハードルは低くなるようです。

フォルクスワーゲンの場合は触媒で処理する道を選んだものの規制をクリアできるものに仕上げることが相当難しかったようですね。尿素水で処理する道を選んでいれば不正に手を染めることはなかったんでしょうが、商品の競争力があるかと言われれば厳しいかもしれないですね。

まとめ

商品競争力を高めるために、難しい触媒のみの処理を選んだ結果、不正プログラムを組み込んだフォルクスワーゲン。全く同情できないわけではないですが、不正をしたということは許されることではないです。

この後一体どうやって対応していくかによって、印象ががらりと変わることでしょう。でも、いったん失墜した信頼は簡単には回復しないでしょうね...。(私がメガーヌRSを買うときにゴルフGTiと迷った過去を考えると、非常に残念です。)

以上、フォルクスワーゲンの不正について思うところを書きました。

スポンサーリンク

フォローする