用途によっては注意が必要です。
中古パソコンを買ってそれをWindows10に無償アップグレードする方法がありますが、気になるのはUSB3.0を搭載していないことです。そこで、ExpressCardを使ってUSB3.0インターフェイスを増設したくなりますが、ちょっとした問題があるんですよ。
ExpressCardの問題とは?
実は、ExpressCardの電力が非常に弱いんですが、これはノートパソコン特有の問題です。デスクトップでは問題が起きないので関係ないかもしれないですね。
どういうことかというと、USBは機器の充電ができるぐらいのやや大きめの電力が供給されすが、ExpressCardへ装着したUSB3.0カードは電力供給がすごく弱いんですよ。だから、バスパワーで動作するタイプのハードディスクやSSDはうまく動かない場合がほとんどなんです。
具体的には、USB3.0は本来900mAの電流が流れるのに、ExpressCardは300mA程しか電流が流れません。だから500mAぐらい必要なHDDやSSDは電気が足りないんです。
これはどうしようもないので、十分気を付ける必要があります。つまり、USB3.0カードで使えるのはUSBメモリやマウスなどの大きな電気がいらない機器だけなんです。
何とかならないのか?
USB3.0を使う目的はおそらく外付けHDDやSSDを高速動作させることだと思います。でも、高速性が全く必要ないマウスのような機器をつないだのでは意味がありませんね。
でも心配はいりません。なぜなら、電気が来ればいいだけだからです。一つは、ACアダプタを使うタイプつまりセルフパワータイプのHDDならまったく問題ありません。
また、バスパワータイプのACアダプタを使わないHDDの場合は、電力供給できるセルフパワータイプのUSBハブを使えば大丈夫です。USB3.0カードとHDDの間にはさめばいいんですよ。
ちょっと面倒だなあ...
ノートパソコンの場合はACアダプタが増えると面倒かもしれないですね。製品によってはUSB3.0カードに補助電源を使うものがあります。これは、パソコン本体のUSBコネクタ1個を特殊なケーブルでUSB3.0カードと接続するんです。つまりUSBコネクタを電源として使ってしまうんですよ。
ちょっと前まではカード自体の電源部分を特殊な方法で強化したものがあったんですが、今は販売が終了しているので、中古以外では手に入りません。
まとめ
USB3.0カードにHDDが接続できないというのは、ちょっと盲点だったんではないでしょうか。普通はわからないでしょうし、わたくしもすっかり忘れていたぐらいですから(汗)。実際にHDDをつないで認識しないことの理由に気づくのに苦労しましたからね。
以上、USB3.0 ExpressCard の重要ポイントについて書きました。