意外に高い無線 LAN

無線 LAN といえば最近は非常に手軽です。

一般家庭でかなり普及しているのではないでしょうか。日本ではノートPCが非常に多いので、標準装備の場合が多い内蔵無線 LAN 子機を利用すれば簡単かつ低価格(5,000円ぐらい?)にネットワークが組めます。

しかし、法人向けの場合は様子が違います。なぜなら、台数がひとケタ違う場合がほとんどだからです。

一般家庭の場合は、無線 LAN への接続台数はせいぜい4台ぐらいでしょう。しかし、企業の場合は、数十台に上ります。

一般的な無線 LAN の親機の想定している接続台数は、10台程度です。従って企業で利用する場合は、複数台の装置が必要になりますが、そうすると 13ch しか無い電波を無駄に使ってしまいます。11n のデュアルチャネル通信時ならその半分のチャネルになってしまいます。

近隣に無線 LAN がある場合はチャネルの奪い合いになるのではないでしょうか。つまり、法人向けの装置では想定される接続台数がもっと沢山でないとだめなのです。なので結構お値段の方は張ります(35,000円ぐらい?)。

また、電波の強さについてはむしろ弱いほうがよいかもしれません。というのも、外へ電波が漏れるとセキュリティが心配ですからね。なお、階層が多い建物の場合は、中継器を使えば問題ありません(←これを何台使うかでもコストが変わりそうですね)。

さらに、セキュリティをより強固にする場合は、認証サーバーを設けて、そこで許可を受けないと接続できないようにする必要もあるでしょう。(無線の設定で、暗号化処理の中に「エンタープライズ」というのがありますが、それが認証サーバーを利用するタイプです。)

さあ、こうしてみると、法人用の無線 LAN は意外と高くつくということがわかります。それでもケーブルを這わせる費用や利便性を考えると、コストは「トントン」かもしれませんね(サーバーを設置する場合はかなり高くつくと思われますが)。

なので、ちょっとした規模の法人ではまだまだ有線接続が多いでしょうね。家庭の方が無線 LAN は進んでいるのは間違いないでしょう。

※最近無線が呆れるぐらい安定しだしたら、急にそっちに興味がわきだしたのでした(笑)。

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