各社がコメントを出しています
東芝、富士通、VAIOのPC事業が統合との報道がありました。なかなか大きなお話ですね。ちなみにVAIOは否定していますが、東芝、富士通のコメントでは、否定も肯定もしていない状態です。
パソコン事業は厳しい戦い
パソコンはかなり高い価格で販売されていますが、実は利益がほとんどありません。日本のメーカーが良くここまで頑張って販売してきたなあと感心します。
なので、個人的には東芝、富士通、VAIOのパソコン事業が統合のニュースを目の当たりにしても驚かなかったし、むしろそうやって頑張っていくんだろうなあと思いました。
各社の事情
東芝は、一見好調でしたが、実際には数字をごまかすことででっち上げたものでした。これについては正直うすうす感づいていました。というのも、東芝が作るとコストが高いはずなのに、パソコンやメモリ製品がとても安かったからです。
ずっと不思議に思っていたんですが、問題が明るみになった時「やっぱりそうか!」と思ったのを覚えています。
富士通も苦戦しているようで、パソコン事業を分社化するということでした。
VAIOはもともとソニーのパソコン部門が切り離されて、新会社が立ち上がったわけですが、それで劇的に業績が良くなったわけではないですから、厳しい状況であることには変わりないんだと思います。
日本のパソコンが売れるためには?
日本のパソコンの売り方が他国と大きく異なることがポイントになるかもしれません。他国では、プリインストールソフトがほとんどなくハードウェア的な違いで差別化しています。
しかし、日本ではプリインストールソフトの違いで差別化していて、ハードウェア的な違いはデザイン以外あまり感じないです。まあ、しいて上げるならパナソニックが現状でバッテリー長持ちというあたりで違う訴求をしているぐらいでしょうか。
私は、パソコンについて詳しい上級者なので、ソフトよりもハードの違いに興味が向かいます。だから、HPやLenovoのような外国製のパソコンのほうが魅力的です。特に、OSが新しくなっても、デバイスドライバを提供してくれるので使い続けられます。
おそらくハードウェアの違いを出せるようになったほうが、世界的には売れると思います。そうなると日本市場がどうなるのかは何とも言えませんが、それでも「元から入っていたソフトなんて1回も使ったことがない」という人は多いはずです。
本当にほしいパソコン
おそらく、みんなが本当にほしいパソコンを作ればそれで売れるんじゃないかと思います。先ほども書きましたが、一つには、長く使えるパソコンが良いと思います。ここは決定的に違うところではないでしょうか。
具体的には、日本メーカーだと、「新OSへの対応はしないので新しいパソコンを買ってください」というような対応の仕方です。でも海外メーカーはデバイスドライバを用意しているので、自分で入れ替える必要はあるけれども新OSに対応してくれます。
まあ、これにはパソコンに対するスキルの違いがあるのかもしれないですね。先進国でも日本は特別、情報リテラシーに対するスキルが低いですから。なので、あまりパソコンのシステム部分をユーザーに触らせたくないのがメーカーの本音なんでしょう。
なので、面白いパソコンとかいうよりも、本当にユーザーがほしいと思うようなものを作るべきだと思います。案外それは地味なものになるんじゃないかと思うんですけどね。
まとめ
というわけで勝手気ままに適当なことを書きましたが、3社が統合するという具体的な何かが決まったわけではないという正式な発表なので、結局どうなるのかは待たないとよく分かりませんね。
以上、東芝、富士通、VAIOのPC事業が統合との報道がありましたので、取り上げました。