フォードはツインクラッチ式の変速機の搭載を開始しました。(詳しくはこちら)
ツインクラッチ式は非常に滑らかで、素晴らしい変速機です。将来的にはこの装置が主流になっていく可能性があります。
これまでも2ペダルMTはありましたが、これはロボタイズドMTといって単純にMTを機械が自動変速するというもので、オートマチックなマニュアルなのです(←なんかややこしい 汗)。
ツインクラッチ式ではそれが進化して、ギアを偶数と奇数に分けてそれぞれの軸の先にクラッチを設けます。両方の軸のギアをあらかじめ入れておいてクラッチの切り替えを行います。そうすることで滑らかにシフトアップできるのです。なので、シフトダウンの場合は若干ロス(ギアを入れなおす)が出ますが、それでも直結型ですので3ペダルMT並みのロスの少なさで、AT と MT の両方の良いとこ取りなのです。
前にゴルフGTI(5代目モデル)に試乗した時に「何とスムーズなミッションなんだ!」と非常に感心しました。
日本ではスポーツモデル以外ではほとんど採用例がありませんが、ストップ&ゴーが多かったり、運転の仕方が違ったり(AT慣れしている人がほとんど)と風土に合わないということがあるのかもしれませんね。それでも、非常に運転感覚が素晴らしいのと、ロスが少なく燃費が良いという点で個人的には自動式のMTを推したいですね。
世の中の機械の傾向をみると、初期のころのシステムに戻っているような気がします。やはり最初の発明のほうが理にかなっているといことでしょうか?
きっと、本来の仕組みを最新のテクノロジーでやっと実現できるようになったということなのでしょうね。