ちょっと興味を引く記事を見つけました。(詳しくはこちら)
なんと RAID の処理に GPU(CUDA) を利用するという世にも不思議な内容なのです。
GPU といえば、文字通りグラフィック処理用のプロセッサです。これを RAID に使うというのですから、人によっては奇想天外に思うことでしょう。
しかし、実際よく考えてみると CUDA は DSP などのような専用設計ではなく、どちらかというと CPU の様に汎用的な処理ができるものなのです。なので、得手不得手は有るでしょうが、グラフィック以外の一般的な処理も原理的には可能なのです。
そうした中で、RAID の一部の処理を専用のプロセッサを準備せずに、GPU を使って処理をしようという考え方が生まれたようです。RAID の専用チップだと割高ですが、GPU ならビデオカードの機能として高性能なものが搭載される例も多いので、理にかなっていると言えるのではないでしょうか。つまり、追加投資が要らないか、少なくて済むわけですね。
実際に処理を行わせると、CPU より10倍も高速になる場合もあるそうで、結構相性が良いのかもしれませんね。
GPU だからグラフィックだけ処理すればよいと思いがちですが、それは完全に先入観だということです。
GPU で RAID というのは、観念をぶち破ったところに新しい展開がある良い例ではないでしょうか。