MTでも手動式が減りつつあるみたいですね。
パーキングブレーキは日本車だと足踏み式が多いですね。また、昔はサイドブレーキと言って手で引くタイプもまだ主流です。でも、欧州車の一部に電子式が増えているんですよ。
電子式とは?
普通はパーキングブレーキといえば、手で引くか足で踏むかして利かせますよね。つまり機械的にワイヤーでつながっているわけです。ところが、そうでないパーキングブレーキがあるんです。
それは、電子式のブレーキで自動的にパーキングブレーキがかかるものが特に欧州車で増えています。もちろんスイッチでON・OFFできるんですが、特にルノー車の場合は昔から自動でかかる電子式が採用されています。
フォルクスワーゲンなどでもゴルフクラス以上になると、どうやら電子式になるようですね。これはMT車でも一緒で、メガーヌGT220やゴルフGTiでも電子式を採用しています。
なぜ電子式なのか?
いろいろな事情があるのだろうと思うんですが、一つにはコスト削減があるんじゃないでしょうか。機械的にものが無くなれば、当然部品が減るので安くできます。また、坂道発進をサポートする機能が付くことも増えたので、それも関係していそうです。
坂道発進サポートとはどういうことかというと、ブレーキペダルを踏むのをやめても数秒間だけブレーキがかかった状態になるというもので、アクセルを踏むと即座に解除されます。
この機能が付くのは、MT車ならわかると思うんですが、AT車でもつくことが増えました。それはなぜかというと、アイドリングストップが装備されるようになったからです。
今までなら、トルコンのクリープ現象があるからブレーキから足を離しても坂道発進で下がることはありませんでした。でも、アイドリングがストップしていると、クリープ現象が発生しないので、下がってしまいます。そこで、ブレーキをかけておいて下がらないようにするわけです。
このようなことを電子式に行っているので、おそらくは機械式のブレーキがいらないと判断したのかもしれないですね。
ちょっと不安が残る...
詳しい仕組みはわからないんですが、通常の油圧ブレーキを電子式に置き換えたんであれば、やや不安が残ります。機械式ブレーキが残っている場合は、ブレーキンシステムが2系統あるということなので、それがないとなるとどうしても不安が残りますね。
機械式のブレーキを残しておきながら、それを電子式に制御しているんだったら基本的には問題はないと思うんです。でも、そうだとすると凍った時にどうするのかという問題があるので、やっぱり油圧を制御して後輪だけブレーキをかけているような気もします。
まとめ
ブレーキという安全上、最も大事な装置だけに、とても気になる部分なんです。製品として販売しているのだから問題ないとは思うんですが、メーカーがユーザーに対して細かい説明をしてくれると安心できるんですけどね。
以上、電子式パーキングブレーキについて考えてみました。