新しい不揮発性メモリの技術
Intel-Micron連合がなにやら新しい不揮発性メモリを開発したそうです。相当性能が良いものらしいですが、いったいどんな特徴があるんでしょうか?
新しいメモリの性能
3D XPoint Technology (スリーディー クロスポイント テクノロジー)とは、IntelとMicronが共同で研究した技術らしいんですが、相当な性能を持っています。 詳しくはこちら⇒
- NANDフラッシュメモリに比べて1,000倍も高速
- DRAMに比べて10倍も記憶密度が高い
- NANDフラッシュメモリに比べて書き換え寿命が1,000倍も長い
ということらしいです。しかし、短所もあって、
- DRAMに比べると動作速度は遅く、読み出し速度はNANDフラッシュメモリとあまり変わらない
- NANDフラッシュメモリに比べると記憶密度は低い
- DRAMに比べると書き換え寿命は、はるかに短い
ということなんだそうです。
長所だけを見ると、「おっ、ついに不揮発性のメインメモリの誕生か!」と思ってしまうんですが、短所も見るとそうではないことが分かります。
でも、長寿命のSSDが作れるというだけでもなさそうなんです。
上で紹介したサイトでは、メモリとSSDの中間的存在になるということで考えが述べられています。確かに性能面で考えるとそうなるのは間違いないです。
ただ、そのようなメモリをどうやって使うのか具体的にパソコンのどこに使うのかがピンときません。
単純に考えるとキャッシュメモリなのかなあという気がします。本当によく使うものだけ揮発することなく記録してあれば、読み書きの効率は格段に向上します。
今使われているキャッシュメモリは電源を切ると中身が消えてしまうDRAMですからね。
まとめ
Intel-Micron連合は、かなりの自信を持って売り込みをかけているみたいです。なので、それなりに広がりを見せると思うんですが、結局何に使うメモリなのかがはっきりしないので、分からないことも多いですね。
もし、これまでのNANDメモリよりも安く手に入るものであれば、SSDの大容量化が加速するということになるかもしれないです。でも、メインメモリとの置き換えはなさそうですね。
う~ん、パソコンのどこに使うのか知りたい! という思いだけが増長されたようです(笑)。
以上、3D XPoint Technology の話題でした。