Adobeから最新の『Creative Cloud』が発表されました。
6月から利用できるようですが、今回からDVDによるパッケージ販売をやめて、すべてネットワーク経由で利用する形態になるそうです。
いわゆるクラウドサービスへと移行するそうです。
こうすることで、提供元のAdobeはソフトウェアの最新版をサーバーにパッチを当てるだけで提供できることになります。
IDとパスワードの確認だけになるのでアクティベーションのサーバーもいりませんから、Adobeにとってはかなりコスト削減になるでしょう。
このようにAdobeには利点が多そうですが、利用者はどうでしょうか?
利用者は、常に最新のソフトウェアを使えるので、アップデートの心配から解放されるでしょう。
しかし、必ずネットワークがないと使えないですし、おそらく長く使い続けると割高になるでしょう。
通常のユーザーの場合、月額5,000円(年額60,000円)で、アカデミックユーザーでも月額3,000円(年額36,000円)必要です。
これまでなら一度買ったソフトをずっと使い続けると使った年数分だけ元が取れましたが、年契約で毎年使用料を払わなくてはならないので、かなり割高になる恐れがあります。
Adobeは新製品を出すたびにコストが上がるのでそこが非常に残念です。今使っているパッケージ製品を断固使い続けるユーザーが出ても不思議ではないでしょう。
はたして、この決断が吉と出るか凶と出るか、これによって他社の動向も変わることでしょうから興味がわくところですね。