新型トゥインゴMTの試乗記

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新型トゥインゴMTの試乗記です。新型トゥインゴMTの走りについて知りたい方や購入を検討している方は一読の価値がありますよ。試乗してみて実際のところどうだったのか、率直な感想を以前のモデルとの比較も交えて書きました。

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良い車に仕上がっていました

ルノー金沢中央でメガーヌ2RSの車検の予約をしてきたんですが、そのついでに新型トゥインゴMTに試乗してきました。EDCのモデルもあったんですが、私はマニュアル派なのでMTのモデルを選択しました。さて、どんな車だったんでしょうか?

試乗車のスペックは?

試乗車のスペックは以下の通りです。

  • グレード:ルノートゥインゴ ゼン
  • トランスミッション:5MT
  • 駆動方式:RR
  • エンジン:直列3気筒DOHC12バルブ
  • 排気量:998cc
  • 馬力:52kW(71ps)
  • トルク:91N-m(9.3kgm)
  • アイドリングストップ付
  • ボディー色:ブラン クリスタル(白)

乗り込んだ時の第一印象は?

これまでに展示してあったEDCモデルと何も変わるところはないんですが、ペダルが3つあるので当然、足元のレイアウトが違います。タイヤハウジングのでっぱりの関係で、ペダルがやや左寄りに配置されています。

そのためなのか、クラッチペダルの左わきにはフットレストがありませんでした。センタートンネルとペダルの間に大きな空間が取れないので、左足の置き場所は、ペダルの裏側か手前に曲げたままにするということになります。

慣れれば問題なさそうですが、慣れないうちは注意しないと、ペダルを踏み損ねてしまうかもしれないですね。コンパクトな車であるということがデメリットとして出てしまった唯一の部分だと思われます。

走り出した瞬間の感想

初めて乗るMT車は、いつもアイドリングスタートを利用してクラッチのつながりを確認するんですが、さすがに1000ccNAのエンジンだから力強さは感じられませんでした。ただし、クラッチのつながりは驚くほどスムーズで、最近のルノー車の特徴だなあと思いました。

駆動系はどうだった?

シフトチェンジを繰り返して走っていくと、非常にフィーリングの良いミッションであることに気づきました。トゥインゴは日本で言えば軽自動車みたいな存在だと思うんですが、かなりしっかりしたミッションなので、感心しました。

エンジンは先ほども触れたとおり、パワー感はあまりありません。ミッションも5速なので、1速ずつ引っ張り気味で走ると、それなりに加速してくれました。つまり、一生懸命走らせないと思うように走ってくれないという感じでした。

楽でない代わりに、しょっちゅうシフトチェンジするというマニュアル派にとってはたまらない楽しい車だと思いますね。安楽な車が増えてしまったことを考えると、こっちの方が逆に面白いと感じるんじゃないでしょうか。(ちょっと変態かなぁ 笑)

足回りはどうだった?

ルノーらしく、乗り心地はいいのにしっかりと締まった足回りでした。まだ新車同様なので慣らしが終わった時に印象が変わるかもしれないですね。なお、降雪地なので季節がらタイヤはスタッドレスでした。

ハンドリングは?

飛ばせるような性格の車ではないので、ハンドリングというほどではないですが、とても自然でした。やはり、後輪駆動で前輪がトルクの影響を受けないため、変な癖がありません。ハンドルを切っている状態でアクセルを踏んでも全く変わりありませんからね。

余談ですが、このような感覚をFFでも実現できている、メガーヌRSのダブルアクスルサスペンションはやっぱりすごいもんだなぁと改めて感心しました。

全体的な感想

全体的な感想ですが、多分好きな人にはたまらない車なんだろうなあと思いました。室内はかなり狭いので、広さを求めるような価値観の人にはまず向きません。でも、楽しさが大事という価値観の人には強くお勧めできます。

室内が狭いということは、収納も少ないということなので、どうやって小物をしまうかということも実際に現車で確認したほうがいいんじゃないかと思いますよ。あと、前後でタイヤサイズが違うので、ホイールも含めてスタッドレスは確認が必要でしょうね。

とりあえず試乗記はこんなところですが、やはりルノー車は乗ってみないと分からないので、ぜひディーラーで試乗してみてください。豪華な日本車やドイツ車に慣れた人でもルノー車に乗ると、「車ってこれでいいんじゃない?」と思わせてくれるから不思議なんですよね。

以上、新型トゥインゴMTの試乗記でした。