マイルドハイブリッド技術に採用されているようです。
ドイツの自動車部品メーカーが現在マイルドハイブリッド技術を開発中なのだそうです。本格的なハイブリッドはコスト面で不利になるし、技術的にも高度ですからね。それで、その中でちょっと興味深い技術が採用されていました。
どんな技術?
バイワイヤークラッチといって、クラッチペダルが直接クラッチとつながっていない仕組みです。クラッチペダルを踏むと、コンピューターに情報が伝わり、モーターかアクチュエーターがクラッチの断続を行います。
バイワイヤー技術は、現在のほとんどの車のアクセルに使われています。プリウスなどの高度な制御を行っている車に至っては、ブレーキもバイワイヤー式です。なので、信頼性は十分確保されているでしょう。
バイワイヤー技術の採用でどうなる?
それで、クラッチペダルがバイワイヤー化されるとどうなるのかというと、クラッチの断続を最適なタイミングで行えるということになります。つまり、燃料を無駄にしないように効率よくクラッチを操作できることになるんです。
例えば、一定のところまではクラッチをつないでおいてエンジンブレーキを利かせておき、頃合いを見計らって勝手にクラッチを切ってアイドリングストップしてしまうようなことができます。
また、極低速時に巧みに半クラッチ操作をすることができるので、かなりスムーズに走ることも可能になります。
- 低燃費のための最適なクラッチ操作
- ドライバーの運転を補助するクラッチ操作
この2つの操作ができるようになります。
でも、こんな技術必要なの?
日本人の感覚ではこんなことしないでAT・CVTや2ペダルMTにすればいいじゃないかと思うことでしょう。でも、ヨーロッパは文化が違います。車全体の6割が3ペダルのMTなんです。だから、クラッチの技術開発は重要なんですよ。
私は、メガーヌ2RSに乗っているので、3ペダルのMTを毎日操作しています。なので、クラッチを巧みに操作して、低燃費やスムーズな走行をするように日々努力しています。その一部分をコンピューターが肩代わりするのであれば、それはそれで面白いかもしれません。
特に低燃費走行は、ちょっと油断するとすぐ失敗します。絶妙なタイミングでクラッチを切らないと無駄に燃料を使ってしまうからです。だから、例えば「ECOボタン」みたいなものがあって、それを押すと勝手にクラッチ操作して低燃費になると結構楽だと思いますね。
まとめ
もともとバイワイヤークラッチは、マイルドハイブリッド技術の中の一つに過ぎないんですが、MT乗りとしては興味がそそられます。なので、あえてそこだけ注目しました。
ちなみに、この技術が本格採用されればエンストとはおさらばですね。現在でも、アイドリングストップ付きの車なら、そもそもエンストと区別がつかないんですけどね。
だから、自分のミスでエンストした場合でも「あれ? 妙なタイミングでアイドリングストップしたなぁ」とごまかすことができるんですよ(笑)。
MT乗りの感覚としては、失敗しないように運転する緊張感がとても重要です。でも街中でのエコ運転に貢献してくれる技術なので、やっぱりECOボタンみたいなのがあれば、状況に応じて使い分けてより一層運転が楽しくなりそうですね。
以上、バイワイヤークラッチのMTについてでした。