CMが話題になっています。
日産のリーフのCMが新しくなりました。先日から今までとはガラッと違う内容になっていて、驚いた人も多いんじゃないでしょうか。そこでちょっと考えてみようと思います。
ドラッグレース
リーフと180SXを並べていわゆるドラッグレースを行うという内容のCMです。180SXといえば、人気を博したスポーティな車です。シルビアをベースにしているので、ボディーを入れ替えたりなどいろいろと改造して今でも乗っている人もいますね。
そんな車と最新の電気自動車が加速勝負をして、結果リーフが勝つというシナリオです。
性能的には、案外リーフはレベルが高いです。電気自動車はアクセルを踏んだ瞬間から最大トルクが出るし、車体の重量バランスは非常に良いのでコーナリング性能などもスポーツカー顔負けの能力がありますからね。
日産は何をしたいのか?
このCMはリーフの性能の高さを示しているという単純な話ではありません。
これは、マーケティングが大きく変わろうとしているということを示していると思います。
どういうことかというと、これまでは、リーフは二酸化炭素の排出がゼロである(実際には車の製造時や発電所が二酸化炭素を出していますが)ということをウリにしていました。つまり、エコロジーを前面に押し出していたんです。
ところが、性能の高さを示し始めたということは、エコロジー路線と全く正反対のマーケティングに乗り出したということです。車の場合、単純にはエコとスポーツは相反しますからね。
まとめ
エコロジーであることをウリにしてもそれを目当てに買う人は非常に少ないでしょう。ですが、電気自動車は性能がいいという売り方も「どうなんだろうか?」と思いますね。
おそらく、電気代は安いという経済的な訴えの方が、魅力的なんじゃないでしょうか?
どうも、日産の電気自動車の売り方がうまくない気がします。それどころか「本当に売る気があるのか?」なんて思うこともしばしばです。もうちょっと日産の本気を見たいと思いますね。
以上、スポーツカーより速いリーフということで考えてみました。