燃料電池車

燃料電池の市販車の発表が相次ぎました。

トヨタとホンダからそれぞれ発表がありましたが、ホンダの場合はトヨタの発表の前日に急きょぶつけてくるという力の入れようです。(お役人も来ていたらしいですね。)

ところで、水素を扱うと安全性を気にする人がかなり多くいるようです。

これはおそらく大昔の飛行船『ヒンデンブルク号』の事故の印象からだと思います。

印象というのは怖いもので、事実や論理を完全に曲げてしまいます。

どういうことかというと、ヒンデンブルク号は水素が燃えたわけではなく風船部分の素材が燃えたのです。そうでなければそもそも燃えません。

なぜなら、水素の場合燃えるというより激しく酸素と結合して瞬間的に爆発します。もし、ヒンデンブルク号が水素が原因で事故を起こしたのなら、一帯は木端微塵で完全に焦土となっていたかもしれません。

水素はとても軽い気体なので、ちょっとした隙間からあっという間に抜けてしまいます。理科の実験で、発生させた水素を逃がさないために、試験管を逆さまに持っていたことを覚えている人も多いことでしょう。

したがって、燃料電池車で水素が漏れるようなことがあっても、タンクの周りが隙間だらけになっていれば簡単に揮発してなくなってしまうのです。(実際に今回発表された車はそうなっているようですよ。)

万が一ぶつかってタンクが割れることがあっても、水素がうまく逃げるようになっていれば撒き散らかすことがない分、石油燃料より安全かもしれません。

水素がどういったものかを論理的に考えればそんなに恐れることがないことが分かります。

やはり、何事も冷静に正しく考えることが必要だと思いますね。

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