RAIDはいろいろとメリットの多い仕組みですが、イメージバックアップがし辛いというデメリットがあります。
RAID1はミラーリングですので、一見するとバックアップはいらないように感じますが、あくまでHDDの故障に対して強くするのが目的ですので、データの保全が完全というわけではありません。
Windowsにトラブルが起こってしまったら、起動不能になるし、ファイルの破損もあるかもしれません。
また、RAID0のストライピングは2台のHDDを合体させて1台にしますので、ハードディスクの障害に対して無力です。
そのため、イメージバックアップを残したいのですが、これがなかなか難しいのです。簡単に言えば、対応ソフトが見当たらないのです。
しかし、Windowsのバックアップ機能はバッチリ対応していますので、これを利用すればストライピングだってバックアップできます。
Windows7を例にとると、「バックアップと復元」のウィンドウにある「システムイメージの作成」からイメージバックアップが作成できます。(HDD、DVDなどにバックアップ可能です。)
※Vistaなら「Windows Complete PCバックアップ」でバックアップできます。
このイメージバックアップは、「システム修復ディスク」から起動することで復元できます。
なお、「システム修復ディスク」はWindowsが起動しない場合にシステムを修復することもできますので、バックアップに関係なく作成しておくべきです。(Windows8.1ではUSBメモリで作成します)
ちなみに、一般的なバックアップソフトの場合、RAIDとして認識されないで、単純にHDDが2台認識されてしまいます。
お金をかけないで手近なものでイメージバックアップを取ろうとしたら、実はWindows標準搭載のバックアップソフトを使うのが簡単です。
これで、安心してRAIDが組めるのではないでしょうか。