サムスンの SSD 840 は、TLC を採用した製品として注目を集めています。
しかし、TLCは今までのNANDと比較して理論的には性能や寿命が悪くなります。
サムスンのSSDは性能がよく信頼性が高いことで人気を博していますが、TLCを採用するということはある意味でこれまでとは逆行することになります。
その辺いったいどうなっているのか興味がありましたが、ちょうどそのことについてのインタビュー記事が公開されています。(日本サムスンに聞く「最新SSD“840”のこだわり」)
記事によると、TLCはかなり厳選したものを使用して、コントローラ、キャッシュメモリ、NANDメモリの帯域幅などを一体となって向上させることで、寿命の向上と性能の維持を実現しているそうです。
特にランダムアクセスの速度を向上させることで、シーケンシャルアクセスの速度もカバーできるそうで、TLCのネガティブな部分はほとんど顔を出していないようです。
パソコンレベルで一般的な使い方をしている限りは全く問題なく使えそうです。
これでしばらくは低価格大容量化が少しずつでも進みそうです。
ただし、かなり気を使って製造しているようですから、似た製品が他社から出た場合に、はたして信用できるか何とも言えないです。
ユーザーレポートを注意深くチェックするのが一番確実な方法かもしれませんね。