現在のパソコンはメインメモリやキャッシュメモリにRAMが使われています。
このRAMは揮発性ですが、将来的にはこれを不揮発性のものに置き換えることが研究されているようです。
とくに有力なのはMRAM(磁気メモリ)のようです。
同時進行で開発されているものにPCM(相変化メモリ)やReRAM(抵抗変化メモリ)があるものの、NANDのように寿命があります(そんなに短くはない)。
したがって、現在使われているRAM(特にキャッシュメモリのSRAM)の置き換えには向かないようです。
ではなぜ置き換えをしようとしているかというと、
- サイズが小さくなるので、大容量化や低価格化がしやすい
- 電気を流さなくても記憶できるので、スタンバイの際に消費電力を節約できる
といったメリットがあるからのようです。
ただし、書き込み速度がSRAMほどではないようで、速度の向上が必要らしいです。
もし、完全な置き換えができれば、今後大幅に消費電力の節約ができるかもしれません。同様にメインメモリのDRAMも置き換えができればより一層節約できるでしょう。
また、将来的にメインメモリを数百GBの不揮発性メモリにできれば、HDDやSSDなどのような補助記憶装置が必要なくなる可能性があります。
そうなれば圧倒的に動作速度が速くなります。なぜなら、補助記憶装置からデータを読み込んでメモリ上に展開するという作業が要らなくなるのですから。
つまり、不揮発メモリ上に展開済みのデータを記録しておけばよいわけです。
今のところまだ想像がつきませんが、きっとそんな時代がいつか来るのでしょうね。