地震の影響で電力不足に陥り、計画的に停電を行う輪番停電が関東で行われます。
この影響で、ありとあらゆる電気を使うものが止まってしまう時間帯が生じます。
その中で注目したいのが信号機です。信号機も当然電気で動いているので、止まってしまいます。なので、その間は警察官による交通整理が行われるでしょう。
ここで考えたいのは、日本の場合ほぼすべての交差点で信号機が設置されているということです。
「当り前では?」と思われる方も多いでしょう。しかし、世界的にみれば当たり前ではないのです。不思議に思われる方もいらっしゃるでしょうが、例えばヨーロッパは信号がかなり少ないのです。
「じゃあさぞかし大変でしょう」と思われるかもしれませんが、実は日本ではあまり見かけないシステムが導入されています。それは「Roundabout(ラウンドアバウト)」です。
日本では、よく似たロータリーと呼ばれるものが少しだけ見られますが、例えばフランスのナント市では中心街でもRoundabout なのです。
これならば信号機が必要ありませんし、第一にまっすぐ突き抜けることは不可能で、必ず減速し流れに沿った走りしかできないので、信号無視のような危険な行為ができません。
信号機を購入したり、メンテナンスしたり、電気を消費するといったことが無くなります。おまけに安全で交通の流れを止めません。非常に理にかなったシステムなのです。
個人的な意見としては、まず、信号がほとんど意味をなしていないと思えるような道路(例えば田舎の農道など)で試しに導入すればよいと思います。
そうして中心街でも導入できそうなところでは積極的に導入することで、安全でスムーズで停電でも平気な交差点ができるのです。
ただし、弱点があって、渋滞に弱いということです。それでも、これまでの統計データにより導入に対して向き不向きは分かるはずですので、十分可能であると思っています。
これからは、電力消費の少ないLED信号ではなく、信号そのものが無いRoundaboutの時代ではないでしょうか。