フォルクスワーゲンのゴルフに新しいグレードが追加されました。
1.2Lエンジンを搭載する「TSIトレンドライン」というグレードです。
排気量がかなり小さいので、「こんなので走るのか?」と思われる方もいるでしょう。確かにクラス的には1.6Lは必要でしょう。しかし、それは自然吸気の場合で、過給している場合は別です。
実際この1.2Lエンジンはターボで過給しており、十分トルクが出ます。ターボを搭載すると、たいていの場合NAの1.5倍の排気量に相当します。そこで「1.2L×1.5倍」を計算すると1.8L相当になりますが、実際にトルクは17.8kgm出ていますので、やはり1.8L級のエンジンになっていることが分かります。
ここやここの試乗記をみると不足どころか十分満足のいく仕上がりのようですから、革張りのハンドルが必要なければTSIトレンドラインがある意味で一番良いグレードではないでしょうか。
一番下のグレードが一番良いゴルフだという人がいるそうですが、今回はまさにそんな感じですね。
自動車各社は、相当気合を入れないとゴルフに負けてしまいそうです。ハイブリッドでない車は、低排気量に過給機搭載という方法をとらないと燃費は厳しいですから、そのようなエンジンを持ち合わせていない日本メーカーは特に苦しそうです。
とりあえず日産はマーチから低排気量に過給機搭載のエンジンを出すようですが、他社も負けずに頑張ってほしいですね。
(やっぱり日産が元気だと自動車業界は面白くなりますね。)