ADSL 用のノイズフィルタを使ってみました。
使ったノイズフィルタは、エレコムの LD-ADSLNF2 という製品です。
このフィルタは、LAN 用となっています。つまり、ADSL モデムの LAN 側に使うもので、モデムとブロードバンドルータ(または PC)の間に入れます。
ふつうはスプリッタとモデムの間に注目がいきがちです。実際自宅ではそこにノイズフィルタを入れていましたが、よくよく調べてみると、効果があるどころか、速度が下がっていました。
しかし、LAN 側の場合はノイズの影響を受けにくいので、何もしなくてよいのですが、それでもモデムにノイズを導いてしまうことがあります。そこで上記フィルタの登場になります。
使ってみた結果は、確かに効果がありました。なんと「50kbps」も!?...ほとんど変わらんじゃないか!
少なくとも速度を下げるような結果にはなっていないので、全くの無駄ではなかったようです。(でもコストパフォーマンスが良いとは言えないですね。なお、サージプロテクトの効果は期待できます。)
そこで ADSL のノイズ対策をまとめてみると、電話線部分はできるだけ短くシールド効果が高いものを使い、LAN 部分はノイズフィルタとシールド効果が高いケーブルを使用するということになりそうです。
つまり、「混入したノイズを除去する」よりも、「ノイズが混入しないように対策する」という方針がよさそうなのです。したがって、ノイズフィルタよりは、フェライトクランプなどでケーブルを挟むといった対策の方が良いと思います。
どうもケーブルを接続するタイプのノイズフィルタは、信号を減衰させてしまうようなのです。
目に見えないものとの戦いは実にややこしいですね、まったく!