SSD を高速にする方法にはいくつかあります。（厳密には能力を十分に引き出す方法）
SSD を高速化するソフトウェアを導入するのが比較的簡単で効果が高いようですが、もっと簡単でしかも無料で行う方法があるのです。
それは．．．なんと最適化（デフラグ）を行うことなのです！
ふつうは SSD に対する最適化はご法度です。いたずらに寿命を縮めてしまうだけだからです。しかし、実際には必要最小限のデフラグが必要で、いくつかのサイトで実験結果が公表されています。（また、プチフリーズを抑えるのにも効果的だという報告も有ります。）
それで、どの程度の効果があるのか調べてみました。
非常に大雑把な計測ですが、Windows 7 を使ううちに当初約35秒で起動していたものが、50秒ほどかかるようになってしまいました。
なんとかならないかといろいろ試しましたが、効果があるようなないような良く分からない状況でした。（早くなったり変化がなかったりと何だか安定しませんでした。）
ところが、「Defraggler」というツールを使って簡易的なデフラグ（フラグメンテーションを起こしているファイルのみを整える方法）を行ったところ、約45秒で起動するようになったのです。
なんと5秒も縮まったのです。
よく一般的には HDD の最適化を行うように言われていますが、実際のところ効果があるのかどうか非常に分かりづらいものでした。
しかし、SSD は明らかに効果が出ています。実はしばらく使用するうちに、再び起動に50秒かかるようになったのですが、デフラグを行ったところ、また45秒程度で起動するようになりました。
間違いなくデフラグの効果が出ています。HDD と構造が根本的に違うので、全体的なデフラグは必要なさそうですが、簡易的なデフラグは定期的に行う必要がありそうです。
なお、今回の SSD は比較的平凡なスピードの製品なのでハッキリとした効果が出たのかもしれません。したがってすべての SSD で効果が出るとは言えないかもしれませんが、試してみる価値はあると思います。
改めて物事というのは先入観にとらわれることなく考えなくてはならないと感じました。