9月9日にビートルズの最新リマスターCDが発売されました。
私はステレオ版をボックスで購入しました。
この CD は過去モノラルでしか販売されていなかった4枚のアルバムをステレオ(レコードではステレオです)にしていることが話題の一つになっています。
ただし、ビートルズファンならよく知っているでしょうが、そもそもステレオのマスターテープが破棄されている楽曲が数曲あり、今回はその楽曲についてはやむを得ずモノラルとなっています。
例えば、「Love Me Do」や「She Loves You」などです。「いや、これらの楽曲はステレオのはずでは?」と思われる方もいらっしゃるでしょうが、実はステレオとして販売されたものは疑似ステレオなのです。
Love Me Do の疑似ステレオバージョンは結構良くできているように感じますが、She Loves You は聞いた感じちょっと違和感があります。
さて、このブログでは音楽について取り上げたことはほとんどありませんが、これがどうコンピュータと結びつくかというと、この疑似ステレオが現在の音楽編集ソフトで簡単に作成できるのです。
私が持っている音楽編集ソフトに、Sound it! 4.5 があります。
このソフトには「ディメンジョン」というエフェクトがあってこれを使うと音楽に立体感が付き、疑似的にステレオにできるのです。
効果は4段階に設定できますが、1段階(TYPE1)で十分ステレオらしくなります。そこで、オリジナルの疑似ステレオバージョンと、自前で作成したものを聴き比べてみると、ほとんど同じステレオ感なのです。
おそらく昔は大変な思いをして編集したのではないかと思いますが、現代ではチョイチョイとマウスでクリックするだけで簡単に編集できます。これがデジタルの最大のメリットですね。
デジタルというものがいかにすごいことかということを改めて思い知った瞬間でした。