昨年はルノージャポンにとって、とても良い年だったことを知っていますか?
4,662台と過去最高の販売台数を記録したんです。
一体何が良かったのかといえば、ルーテシアの台数が大幅に伸びたことが大きかったみたいですね。今までならカングーとルノースポールで稼いでいたので、かなりの変化だと思います。
詳しいことについては、webCGに出ていますが、客層も変わってきたようです。
8割が他社からの乗り換えだそうで、そのうち半分は国産からだとか。つまり、新規顧客を確実に開拓したということなんです。
普通に考えればとてもすごいことで、「いったいどんな広報をやったんだ?」となりますが、実際のところはやや深刻な悩みからのようなんです。
例えば、スポーツカーを探していたらルノーにたどり着いたとか、MTで手ごろなものを探していたらルノーに行きついた、というような感じです。つまり、自分の探しているものがルノーにしかなかったという状況だということが読み取れます。
私のようにルノーのことを知っている人間も、「ルノー=MT」というイメージがとても強いです。だからMT車を充実させたことがうまく当たったようですし、実際ルノーが生きる道はそれしかないように思います。なんたって他にはないオンリーワンといえるぐらいの強みですから。
できればルーテシアRSにMT仕様車が追加されれば相当魅力的になるんでしょうけれど、本国仕様でもMTは無いですからね。
まあ、例えばメガーヌGT220のように普通のグレードでパワフルなものが現実的な回答だとは思います。つまり「RS ⇒ GT ⇒ 普通」みたいな3段階グレードがちょうどよいのかなあと思います。