日本車の場合、ほとんどは多段式のATや無段変速のCVTを搭載しています。
しかし、欧州では6割が3ペダルのMTだそうです。
欧州の自動変速はクラッチペダルのない2ペダルMTです。クラッチ操作をコンピューターにさせて、シフトチェンジは自分で行うというものです。
日本と欧州では使い方や走らせ方が違うので、どちらが良いと単純には決められないのですが、オートマチック車の燃費の悪さは流体トルクコンバーター(トルコン)を使っているからです。
トルコンの場合、どうしても滑りがあるので燃料を無駄に消費します。ロックアップ技術が発達したので、かなり滑りを抑えていますが、それでもクラッチ式に比べると無駄があります。
ところで、先日スズキが2ペダルMTのミッションを発表しました。
5MTを基本としてクラッチ操作とシフト操作をコンピューターが正確に行って無駄なく滑らかに走るのだそうです。また、マニュアルモードもあるし、クリープ現象も再現するそうです。
おそらくは国外で販売する車に使われる技術なのでしょうが、トルコンを使わないので、無駄なく走ることができます。
日本のメーカーはあまり2ペダルMTに積極的ではないですが、もしスズキが国内でもこのミッションを搭載してくれば、様子が変わるかもしれません。
世界の主流は3ペダルまたは2ペダルのMTです。
今後のスズキの展開が気になりますね。