ディスプレイにはリフレッシュレートというものが存在します。
これは「1秒間の画面の書き換え回数」を表しています。
CRTの時代はこの数値が高いとちらつきがなくなるということで、一般的には75Hz以上にしていて、85Hzを超えると「フリッカーフリー」(ちらつき無し)という言い方もありました。
一方液晶の場合は元々ちらつきがほとんどないので、60Hzで使うのが一般的で、マニュアルには60Hzで使うことが推奨されています。
ところで、最近120Hzを超えるようなリフレッシュレートを設定できる液晶ディスプレイが登場しています。
ちらつきがないのになぜ高リフレッシュレートに?という疑問がわいたので、調べてみました。
すると、主に3Dゲームなどでフレームレートを向上させることが目的であることがわかりました。
通常、リフレッシュレートとフレームレートは一致するので、60Hzの倍の120Hzの方が倍のフレームレートになります。つまりそれだけコマ数が増えてなめらかな表示になるというわけです。
ただし、これにはハードウェアの対応が必要で、ディスプレイが高リフレッシュレート対応であるだけではなく「Dual Link DVI-D」という規格に対応したケーブルも必要です。
これは、データの信号線が2重になっているもので、それによって倍のリフレッシュレートが実現できるそうです。
つまり、ゲーム用のPCや高度なグラフィックを表示するためにはディスプレイの性能も重要になるということです。
ディスプレイ選びにおいては、用途をちゃんと考えないと単に画質が良いというだけではいけないのだなあと思いました。