今の時期、降雪地帯ではほぼ100%の車がスタッドレスタイヤを装着したことでしょう。
スタッドレスタイヤでいつも悩むのは、どこのタイヤが良いのかです。
メーカーによってそれぞれ特徴があり、どの地域で使うかを考慮に入れて考えると答えが出しやすくなります。
降雪地帯といっても、「北海道」、「北東北」、「南東北」、「北陸」、「山陰」などに分けられそうです。さらに東北でも日本海側と太平洋側とでは違いそうです。
おそらく北海道と東北はいわゆるパウダースノーだと思われるので、氷とアイスバーンに対する能力が問われます。
ところが、北陸と山陰は湿雪ですので、あらゆるパターンに対する能力が問われます。
つまり、本州の日本海側の北陸以西の降雪地帯は世界的に見ても大変厳しい道路状況です。
そうなると、他所で聴かれるようなスタッドレスタイヤの評価はあてにならないことがあるのです。
すると、例えば北陸ではブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップなど有力どころが常に上位で接戦を繰り広げるという形になります。
北海道地区でブリヂストンのシェアが高いことと比べるとかなりの違いがありますね。
これまでなら、「寿命と氷上性能のブリヂストン」、「総合力のヨコハマ」、「低価格のダンロップ」のようなイメージがありましたが、ダンロップが『WINTER MAXX』でかなり頑張ったようなのです。
ブリヂストンとヨコハマは氷を乾かして密着させる理論ですが、ダンロップは氷をひっかくことでグリップするという違う路線です。
ダンロップはDSX2までは忍者の撒菱(まきびし)のようなものを混ぜていたのですが、「WINTER MAXX」からは混ぜ物をしていないのだとか。
つまりゴムの力だけで細かい氷表面の凹凸に引っかかるのだそうです。氷は見た目にはまったいらですが、顕微鏡レベルでは凹凸があるのでそこに引っかかるようです。
氷上性能は「乾かす」理論も「引っかかる」理論も五分五分のようですから、なかなか興味深いです。
あとはどのメーカーの寿命が長い(柔軟性の持続)のか評判を探るしかなさそうです。
私の場合、来年は間違いなく買い替えになるのでいったいどこのメーカーが良いのかしっかりと情報収集しておきたいです。
あ~、いったいどれがいいんでしょうかね?