テールランプをLED化、知っておくべき5つのポイント!

テールランプをLED化、知っておくべき5つのポイント! 車のパーツ

テールランプLED化する際に、知っておくべき5つのポイントをご紹介します。これから車のLED化をする方はぜひご一読ください。法律と安全面を中心に、製品の選び方を詳しく説明しています。

テールランプをLED化、知っておくべきポイントとは?

「テールランプをLED化したい」と考えたために、あなたはこのページをご覧になられていると思います。標準の白熱電球からLEDに変更する理由は、「明るくしたい」「流行に合わせたい」「消費電力を下げたい」など様々ではないでしょうか。

それらの情報は調べれば大体のことがわかると思います。ですが、実際に使用してみて「ここは重要だ!」というところは、意外と説明されていないようです。知らないと、自車に適合しないものを購入したり、法令違反になったりしかねません。

そこで、調べても見つかりにくい重要なポイントをご紹介しようと思います。

テールランプをLED化、この5つを知っておきましょう!

それでは、テールランプのLED化についてポイントを説明します。ポイントは全部で5つありますので、最後までしっかりと目を通してください。

テールランプの電球(バルブ)の規格を調べる

テールランプの電球(バルブ)をLEDに付け替える場合に必要なのが、現在ついている電球の規格を調べることです。電球はすべて同じではなく、場所によって付けられている電球の種類や形が異なっています。

よくあるLED電球の規格を以下にご紹介します。

規格 種類 接点形状
S25 シングル S25シングルの規格
S25 ダブル S25ダブルの規格
T20 シングルのみ T20の規格
T10 シングルのみ T10の規格

これらは、大きさやコネクタの形が全く違いますので、よく確認する必要があります。中でもS25で重要なのが、「シングル」と「ダブル」の2種類ある点です。シングルは普通の電球ですが、ダブルはポジションランプとブレーキランプを兼用しています。

つまり、ブレーキランプとポジションランプが別々になっている車は「シングル」でブレーキランプとポジションランプが兼用になっている車は「ダブル」ということになります。当然ですが、間違えると点灯しませんので注意が必要ですよ。

ですので、マニュアル等で適合する電球の規格を必ず調べてください。(まれに車両の製造時期によって規格が違う場合がありますので、その点も考慮しましょう。)

【参考】ダブル球の仕組みとは?

ダブル球は、接点が2系統あってそれぞれで電気の強さが異なります。一方は電気が強く流れて明るく光りますが、もう一方は弱く流れてやや暗めに光ります。なので、見た目にも接点部分の形が明らかに違いますよ。

テールランプとして使えるLEDバルブを探す

規格が適合していても、テールランプとして使えるLEDバルブかどうかは、ちゃんと確認しないといけません。少なくとも、色を間違えてはいけません。テールランプ用ということであれば、白か赤ということになるでしょう。

テールランプのレンズ自体が赤色で、白熱電球が白色であればLEDも白色です。また、レンズの色が無色の場合で、白熱電球が赤であればLEDも赤色です。テールランプの作りがどうなっているのかも、よく確認する必要があるわけですね。

ちなみに、レンズが赤色でも白色のLEDを使ったときに色が薄くなって、ピンク色のようになる場合があります。そのような場合は赤色のLEDを使用しましょう。レンズがすりガラスのようになっていない場合は、注意が必要かもしれませんね。

テールランプと同じ規格でウインカー用の「アンバー色」がありますので、間違って購入しないように気をつけてください。

車検に通るLEDバルブかどうか確認する

規格や色がテールランプに使えるLEDバルブであっても、車検に通らない場合があります。光量や光り方などが車検に適合しないようです。製品によっては「車検対応」とか「車検非対応」と書かれていますので、よく確認してください。

当然ですが、車検非対応のLEDバルブを使ってしまうと車検に通らない車となりますし、違法状態となります。ですので、必ず車検対応かどうかを確認しましょう。

LED化すると警告が出る車両か確認する

輸入車の一部などで、LED化するとメーターなどに警告が出てしまう場合があります。これは、LED化で消費電力が低下して、電球が切れたと誤認識されてしまうからです。そのような場合はLED化をあきらめるか、対策を施す必要があります。

警告が出ないようにするためには、抵抗を別途取り付ける(要するに改造です)か、警告対策を施してある抵抗入りのLEDバルブを用意しましょう。これは、電気抵抗を電気の通り道につけることで、電力が低下しないようにするんですね。

ですので、LEDバルブを使って省電力化しようと考えている場合は、あまり意味がなくなってしまいます。バッテリーへの負担を減らす目的があると思いますが、警告が出てしまう車の場合は、省電力を狙ったLED化は難しいかもしれませんね。

ダブル球の場合は明るさに注意する

テールランプのLED化で最も注意すべきなのが、ダブル球の明るさです。先ほども説明しましたが、ダブル球は1個の電球でポジションとブレーキの両方を兼ねています。つまり、明るさの違いのみで差をつけているんです。

この明るさの差が少ないと、夜間にブレーキを踏んでも違いが分からないんです。ライトを点灯するとリアのポジションランプも点灯しますが、その状態でブレーキを踏んでも明るさに変化が感じられないんですよ。

これだと車検に通らない可能性がありますし、そもそも後続車にブレーキを踏んだことが伝わりませんので、事故になりかねません。ですので、ポジションランプとブレーキランプの違いが明確なLEDバルブを購入する必要があるんですね。

光量に明確な差があることを売りにしているLEDバルブがおすすめです。

まとめ

ここまで、テールランプのLED化について説明してきました。重要なポイントはいくつかありましたが、やはり大事なのは車検に適合するかどうかです。車検が通らない車で公道を走行するのは完全に法律違反ですからね。

また、実用面においてもポジションランプとブレーキランプの明るさに明確な差があることも重要です。なぜなら、明るさに差が無いとブレーキを踏んだことが後続車に伝わらず、追突事故を起こしかねないからです。

安物とか高級品とかいう問題ではなく、明るさに差が出るよう安全性にこだわって作ってあるかどうかが、最も大切なポイントでしょう。ぜひ、良心的な製品を選んで、安全で適法なカーライフを送っていただければ幸いです。

以上、テールランプのLED化について、知っておくべきポイントを説明しました。

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