ルノーメガーヌ2RSのスタッドレスに、ピレリを選びましたのでご紹介します。スタッドレス購入前の方は参考にしてください。なぜこのタイヤを選んだのか、値段や性能面だけでなく車や地域の特性について詳しく解説しています。
なぜメガーヌ2RSのスタッドレスに、ピレリを選んだのか?
「ルノーメガーヌにピレリのスタッドレスってどうなの?」と思われている方は多いと思います。確かに、大切に乗っているメガーヌ2RSですから、変なタイヤを履かせて壊したり事故を起こしても困りますので、慎重に選ばないといけません。
ですが、高額になりやすいサイズなだけに、高性能なスタッドレスはとても手が出ません。そこで性能はそこそこで、安い製品を探していました。すると、あまり聞きなれないスタッドレスの「アイス アシンメトリコ プラス」を知ったのです。
そこで、メガーヌ2RSのスタッドレスにピレリのアイス アシンメトリコ プラスを選んだポイントをご紹介しようと思います。
メガーヌ2RSのスタッドレスにピレリ、選択のポイントは5つある!
それでは、メガーヌ2RSのスタッドレスにピレリを選択したポイントをご紹介します。ポイントは5つありますので、ぜひすべてに目を通してください。
メガーヌ2RSのスタッドレスは高い
メガーヌ2RSのスタッドレスに、ピレリを選んだ最も大きな理由は「価格が安い!」ことに尽きるといえます。適合するサイズが225/45R17という低扁平ワイドなタイヤなので、どうしても高額になってしまうからです。
一般的な車であれば、インチダウンして16インチのホイールに変えればいいんですが、それは特有の事情があって事実上不可能です。なので、出費を抑えたいときは、先ほどのサイズで低価格のスタッドレスを探すしかないんですね。
参考 特有の事情はこちらで確認できます。
「そんなに高いの?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、例えばブリヂストンの最新作であるVRX3だと、1本で3万円を超えます。前作のVRX2でも2万円程度してしまいます。タイヤは×4しますから、高額なのはお分かりいただけるでしょう。
これがピレリのアイス アシンメトリコ プラスだと、今年製造で13,000円ぐらいですし、前年製造で11,000円ぐらいから買えます。ザックリと半分ぐらいの金額にはなるわけです。ここまで金額が違えば、魅力的なのは分かると思います。
メガーヌ2RSには、ゴムが硬めのスタッドレスが合いそう
これまでの経験から、メガーヌ2RSは硬めのゴムを採用しているスタッドレスが合いそうだと思っていました。その条件に合うタイヤがピレリだったんです。しかも安いので願ったりかなったりだったわけなんですね。
では、なぜメガーヌ2RSには硬いゴムの方が合いそうだと思ったのかというと、次のような理由があります。
メガーヌ2RSはやや重い
メガーヌ2RSは、車体重量がやや重い車です。重いと言っても 1,400kgなので、日本車と比べた場合に重いということであり、欧州車としてはむしろ軽いと思われます。重いということは、タイヤは地面に対してかなり押し付けられるということです。
スタッドレスは柔らかいので接地面がつぶれてしまう可能性があります。氷上での効きとつぶれ具合の釣り合いを考えると、一般的な製品に比べて「多少固め」という製品がよさそうだと思いましたが、ピレリはまさにそんな感じでした。
メガーヌ2RSはエンジントルクが大きい
トルクが大きい(約 300Nm )ので、ゴムが柔らかいとパワーをかけた瞬間に接地面がたわんでしまう恐れがあるんです。なので、やや硬いゴムの方がたわみにくいと思われるので、スタッドレスとしての本領を発揮できるのではないかと考えています。
北陸の冬に適合するのか試してみたい
ネットを検索すると、北海道で通用することが分かったのですが、北陸の冬に適合するのかどうかが今ひとつわかりませんでした(筆者は金沢市在住)。「大して変わんないでしょ」と思われる方がいるかもしれませんが、実は全く違うんです。
北陸は確かに降雪地ではありますが、主要な道路に雪や氷があるのは数日間だけなんです。しかも雪質が北海道は粉雪なのに対して、北陸では水分の多い俗に「べちゃ雪」と呼ばれる質の違う雪が降ります。また、気温もそんなに低くありません。
なので、どちらかというとドライやウェットを主眼に置いた方が適合しやすいといえます。実際に街で見かけるスタッドレスタイヤも、ダンロップやミシュランなど全体的な性能バランスに重きを置き、氷に特化していないものが少なくないです。
そんな中で、似ている傾向にあるピレリのスタッドレスも良いのではないかと思ったので、タイヤが買い替え時期に来ていることもあり、「挑戦してみよう!」と考えたのでした。
排水性が高そうな縦溝の太さが興味深い
アイス アシンメトリコ プラスはトレッドパターンは一般的な印象ですが、縦溝がとても太いという特徴があります。多くのスタッドレスタイヤは、細い縦溝がありますので、そこが唯一大きく異なっているところです。
一般的に、縦溝が太いと排水性が良いそうです。なので、ピレリのスタッドレスはウェット性能が高いと考えられるんです。一般的に、スタッドレスタイヤは雨に弱いと言われていますので、そこを覆した性能を持っている可能性があります。
また、シャーベット状の雪に関しても強いのではないかと想像しています。特に北陸の場合は雪を水で溶かしますので、びしょびしょの雪が至る所にあるんです。なので、それに強いということであれば、北陸向けのタイヤと呼べるかもしれませんね。
有名な製品以外も使ってみたいという興味
日本製の有名スタッドレスを使う方がとても多いと思います。ブリザック、ウィンターマックス、アイスガードなどは、よく聞く名前ではないでしょうか。ところが、ピレリという会社名を知っていても、スタッドレスのイメージはあまり無いですよね。
ましてや「アイス アシンメトリコ プラス」という長い名前は、全く聞き覚えが無い方が多いのではないでしょうか。ですが、ピレリは個人的にブランドイメージが良い会社だと思っていますので、ものは悪くないだろうという希望的観測があるわけです。
有名な製品は定評がありますが、無名な製品でもまともに使えるようであれば、それでも全く構いません。先入観を捨てて、使えるタイヤでかつ出費が抑えられる、コストパフォーマンスの良い製品を見つけたかったんです。
まとめ
ここまで、メガーヌ2RSのスタッドレスにピレリを選んだことをご紹介してきました。
ピレリという選択肢が出てきた発端は、メガーヌ2RSのスタッドレスは高価になるので、それを何とかしたいというところでした。実際に調べてみると、単に安いだけでなくトータルバランスを目指したもので、決して安物ではないことが分かりました。
つまり、安いのにちゃんと雪や氷に効くということなんです。今後もこのような低価格が続くかどうかわかりませんが、決して高価な製品だけが効くというわけではないということを知ることができたのは、良い経験になりました。
ただし、冬季間ずっと氷雪に閉ざされる地域で使えるかどうかは何とも言えませんので、ご自分の環境や使い方を考慮したうえで参考にしていただければ幸いです。
以上、メガーヌ2RSのスタッドレスにピレリを選んだというお話しでした。
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