ルノーメガーヌ2RSの故障で、エアコンが冷えない状況に陥った時のお話をします。同様の現象に遭われた方や、事前に知っておきたい方はご一読ください。故障の発生時から最終的な対応まで説明しています。
メガーヌ2RSの故障、エアコンが冷えなくなりました。
「メガーヌ2RSのエアコンが冷えない!」と聞くと、「うちの車もそうです」とか「そんなこともあるのか、知っておきたい」とか「フランス車は冷えないからね」といったような思いを抱く方が多いのではないでしょうか。
実は、今回のメガーヌ2RSのエアコンが冷えないという現象は、明らかに問題が発生して起こりましたので、能力が低くてあまり冷たい風が出ないという意味ではないんです。もともとの冷却能力は決して悪くないんですよ。
そこで、いったい何が起きたのかできるだけ詳しくご紹介いたします。他社の車でも当てはまることですので、参考にしていただければ幸いです。
メガーヌ2RSの故障、エアコンが冷えなくなった時の顛末をご紹介。
それでは、メガーヌ2RSの故障でエアコンが冷えなくなった時の顛末をご紹介します。
気付いたのは、メガーヌ2RSの運転を開始した直後でした。
それは5月のある日のことでした。朝はそんなに暑くなかったのですが、その後日差しが強くなり始め、出先で屋外に停めていたメガーヌ2RSは車内がかなり暑くなっていました。運転開始後、「暑い!」ということでエアコンをオンにしました。
ところが、しばらくしても風がそんなに冷たくないんです。「なんか涼しくないなぁ」と感じていました。設定温度を下げようが、風量を最大にしようが、一向に冷風が出てきません。「これは明らかにおかしい」と感じました。
ちなみに、フランス車のエアコンは効かないとよく言われますが、それは日本車に比べて温度が高いということであって、冷風が出ないということではないんです。今回は明らかに冷風ではなく、ただの送風状態でした。
メガーヌ2RSのエアコンに何が起こったのか?
さすがにエアコンが効かない状態で運転するのはつらいので、ルノー金沢に入庫して原因を探ってもらいました。こういうトラブルで一番怖いのは、エアコン自体の故障です。エアコンは機械も安くないですが、修理作業がかなり面倒なんです。
なので、「エアコンが故障となるとかなりの出費を覚悟しなくては」とかなり緊張した状態で結果報告を待ちました。しばらくして判明したのは、「エアコンガスが足りない」というものでした。つまり、機械は故障していなかったわけです。
メガーヌ2RSのエアコンにどのような対策をしたのか?
先ほどの検査結果から、対策としてはエアコンガスの充填で済みました。「良かった、大事には至らなかったか。これでエアコンが使える!」となるわけですが、そこには問題が残っています。それはエアコンガスが漏れた原因です。
しかし、残念ながらすぐには分かりませんでしたので、蛍光剤を入れて様子を見ることになりました。ところで「蛍光剤」っていったい何でしょうか。なぜエアコンガスにそのようなものを入れて様子を見るのでしょうか?
今回は、エアコンガスがじわじわ漏れ出しているために、目で見て分かるような損傷などが発見できない状況です。エアコンガスがどこかから漏れていれば、同時に蛍光剤も漏れてくるので、ブラックライトを当てれば場所の特定ができます。
そのような理由から、蛍光剤を入れて漏れている場所を特定するという、長期戦に方針を切り替えたというわけなんですね(このような不確定な状況から、ガスの充填費用は無料だったと記憶しています)。
ところで、エアコンガスが足りないとなぜ冷えなくなるんでしょうか?
エアコンガスは何をしているのか?
エアコンガスは、エアコンの中でどのような動きをしているんでしょうか? これはいわゆる冷媒と呼ばれるもので、冷やす目的があります。簡単に言うと、ガスが気化する時に熱を奪う気化熱を利用して、空気を冷やしているわけです。
ですので、エアコンガスが無いエアコンは機械がただ動いているだけで、全く冷えないということになります。エアコンの心臓部であるインバーターでは、ガスを液化したり気化したりということを繰り返し行っているんですね。
つまり、エアコンはエアコンガスとインバーターがセットで機能を果たしますので、エアコンガスは極めて重要な役割を担っているといえると思います。
その後、エアコンの調子はどうなのか?
エアコンガスを充填してからは、問題なく快調に冷房能力を発揮しています。これで当分は大丈夫だろうと思っていたらその通り、当分の間だけ持ちました(笑)。ガスを充填した5年後ぐらいに再発したんです。
それがちょうど、この記事を執筆した年の4月に発覚しました。またまた、ガスが抜けてしまい冷風が出なくなってしまいました。対処は前回同様にガスを充填するだけです。相変わらず漏れている個所は不明ですが、やむを得ないところでしょう。
今回はさすがに費用が発生して、8,910円のガス代がかかりました。漏れを徹底的に調べて部品交換となると、おそらく何十万円もかかるのでその予定は現在ありません。持病だと思って注意深く観察しながら過ごすことにしました。
まとめ
今回は、エアコンの故障というか調子が悪くなってしまったというお話しでしたが、結果的にはエアコンガスが抜けてしまったというトラブルでした。これが、機械的な故障ということだった場合は、相当な出費になっていたことでしょう。
ところで、エアコンが故障しないようにする予防措置は比較的簡単で、定期的に作動させてやることだそうです。エアコンが不要な場合でも、月に1~2度は動かしてやることで機械各部のトラブルが防げるのだとか。
エアコンはそんなに故障するものではないと思いますが、それでも定期的に動かすとかガスの充填状況を点検するなどして、トラブルを未然に防ぐべきもののように思います。今回の出来事が、記事をご覧の方の参考になれば幸いです。
以上、ルノーメガーヌ2RSの故障で、エアコンが冷えない時のお話しでした。
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