ルノーメガーヌ2RSの故障で、暖房が効かなくなった時のお話をします。同様の現象に遭われた方や、事前に知っておきたい方はご一読ください。故障の発生時から最終的な対応まで説明しています。
メガーヌ2RSの故障、暖房が効かなくなりました。
メガーヌ2RSに乗り始めて数年が経過した頃に暖房が効かなくなりましたので、その時のお話をしようと思います。暖房は寒い季節には欠かせないものですから、気になる方は決して少なくないのではないでしょうか。
暖房が効かないということは、場合によっては命に関わることもあるでしょう。車内は暖かいという前提で考える方がほとんどだと思いますから、乗車時に厳重に防寒する方は少ないと思われます。そんな時に暖房が効かないとかなり厳しいですよね。
そこで、少しでも不安を解消していただくために、できるだけ詳しく事の顛末をご紹介していこうと思います。
メガーヌ2RSの故障、暖房が効かなくなった時の顛末をご紹介。
それでは、メガーヌ2RSの故障で暖房が効かなくなった時の顛末をご紹介します。
メガーヌ2RSを運転中に、それは起こりました。
肌寒くなってきた季節のことでした。ルノーメガーヌ2RSの運転を開始し、エンジンが温まってきたころに暖房のスイッチを入れました。通常であればしばらくして温風が出てくるはずですが、どうも様子がおかしいのです。
「あれ? さっきから暖かくなっていないような…」暖房は下の方から出てきますから、直接温風を感じることはあまりありませんよね。メガーヌの場合は、デフロスターからも風が出るので手をかざしてみると、やはり生ぬるいのです。
「今日はやけに温まりにくいなぁ」と思いましたが、どう考えても明らかに温風が出ていないのです。結局目的地に到着した数十分後も生ぬるいままでした。
メガーヌ2RSの暖房に何が起こったのか?
明らかにおかしいので、ルノー金沢に入庫して調べてもらいました。当初は、エアコンの冷暖房切り替えに関係した部分が故障したのだろうと思っていました。ところが、特定された原因は全く違う角度からのものでした。
ルノーの技術者から伝えられたのは、「冷却水が足りません、ラジエーターから水漏れしています。」エアコンとは全く関係のないところが原因となっていたのです。私の感想は当然ですが、「えっ、そんなことが起こっていたのか!」となりました。
でも、冷却水と暖房ってどんな関係があるんでしょうか?
なぜ、冷却水が減ると暖房が効かないのか?
ところで、冷却水と暖房はどんな関係にあるんでしょうか? エンジン車の暖房はその排熱を利用して温風を作るんですが、その熱源は暖められた冷却水なんです。エンジンの熱を奪った水は高温になりますので、そこに空気を当てると温まるんですね。
つまり、冷却水はエンジンからラジエーターを往復しているだけでなく、暖房のための熱源としても活用しているんです。その他にも、一部の部品を温めるためにも使われていますので、冷やすだけでなく温めるためにも利用しているわけです。
昔は、エンジンがオーバーヒートしたら暖房をオンにしろと言われたぐらいです。少しでも水を冷やして冷却しようということなんですね。したがって、結構いろんなところに配水管が巡っていることがお分かりいただけるでしょう。
このようなことですので、冷却水が減ると暖房部分まで水が循環しないために、温風が出ないという状況に陥るわけなんです。
メガーヌ2RSの修理はどのように行われたのか?
これは、冷却水漏れの原因であるラジエーターの修理で対応しました。厳密には修理できず部品交換ということになりましたが、詳しくは別のページでご紹介していますので、ご参照いただければと思います。
ご覧いただくと分かりますが、結構大きな作業となって出費もかなりありました。なかなか予防が難しい故障(破損)ですから、どうしようもないところではあります。
まとめ
メガーヌ2RSの暖房が効かない原因は、エアコンの故障ではなくラジエーターの水漏れによって起こった冷却水不足でした。このページをご覧の方にとっても予想外の原因ではないでしょうか。こんなこともあるんですね。
したがって、空調そのものに故障はなかったわけですが、トラブルの真因が分かったのはとてもよかったと思います。ちょっとしたことが大きなトラブルの前兆ということは十分あり得ますので、気づいたことがあったらすぐに点検ですね。
このページが、ご覧いただいている方のお役に立てば何よりです。
以上、メガーヌ2RSの故障で暖房が効かなくなった時のお話しでした。
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