ルノーメガーヌ2RSにアースを増設した時のお話をします。読者対象は、アーシングに興味のある方です。アース線の購入から取付、そして実際効果があったかどうかについて詳しく説明しています。
なぜメガーヌ2RSにアースを増設したのか?
あなたは、「アーシング」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。これは、アースを増設することを指していまして、簡単に言うと電気の流れを改善して様々な恩恵を受けようというものです。
筆者としては、大掛かりな改造はしたくないけれどちょっとしたモディファイならやってみたいと思っていますので、ちょうどよい小改造なんですね。「世間で言われている効果が本当に出るのか?」という点も興味があり、アースの増設をやってみたわけです。
そこで、メガーヌ2RSにアースを増設する時のポイントと、どんな効果があるのかをご紹介しましょう。
メガーヌ2RSにアースを増設する時のポイント!
それでは、メガーヌ2RSにアースを増設する時のポイントをご紹介します。ポイントは5つありますので、ぜひ最後まで目を通してください。
そもそもアーシングとは?
最初に、アーシングについておさらいしておきましょう。
アーシングとは、アース線を増やすということを意味しています。通常、プラスの電気配線は様々なところにあるんですが、マイナス線はボディーを利用しています。ボディーは金属なので、電気が流れるからそのようにするようです(コスト削減?)。
ですが、それで済ませてしまうと電気抵抗が大きくなって、ロスが大きくなってしまうというのです。そこで、マイナス線を増やしてボディーの金属ではなく専用の電線に電気を流そうということなんだとか。
つまり、バッテリーと各装置の間をボディー経由でつなぐのではなく、ちゃんと配線で結ぶということがアーシングなんですね。
アーシングには、どんな効果が期待できるのか?
アーシングで期待できるのは、次のような効果です。
- 低・中速トルクアップ
- レスポンスアップ
- 燃費向上
- 始動性アップ
- 排気ガス浄化
- オーディオノイズ軽減
- ヘッドライト照度アップ
中には「本当かな?」というものも含まれている気がしますが、一応メーカーが謳う効果はこのようになっています。もともと、アーシングはユーザーがやりだしたことを製品化していますので、それなりに効果は出ると思われます。
筆者の場合は、ノイズの低減というところに期待して導入を決めました。なぜなら、現代のくるまはコンピューター制御が非常に多いからです。コンピューターはノイズに弱いですから、少しでも影響を抑えたいという想いがあります。
メガーヌ2RSに合うアース線を購入する
筆者がアース線を購入した時は、株式会社サン自動車工業のホットアースというシリーズにメガーヌ2RS専用キットがありました。しかし、現在では対応表から消えています(購入を検討している方は、念のためメーカーに問い合わせてみてください)。
他で手に入れる場合は、「汎用キット」と言ってよく使われる長さのケーブルと集線用端子をセットにしたものを手に入れることになります。また、手作りするキットがHKSなどから出ていますので、そういったものを使うことになるでしょう。
取り付けについて検討する
取り付けについて検討する際に、当初はDIYをやろうと思っていました。しかし、電気のことなので下手なことをして壊したらマズいと思い、ディーラーにお願いして取り付けてもらいました。ルノー金沢は、持ち込み取り付けを受け付けてくれるんです。
ですが、これで終わってしまうとDIYをやろうとしている人の参考にならないと思いますので、どこに何をつけているのかご紹介しようと思います。
バッテリー周り
バッテリーには集線用の端子をつけています。いったんマイナス線を外して、集線用の端子を取り付けるという処置をしています。こうすることで、様々なところとバッテリーを増設したアース線で直に接続できるわけですね。
※銅色の端子がアース線の集線用です
エンジン周り
エンジンの周辺では、エンジンブロックのいわゆる「サービスホール」という使っていないネジ穴にアース線を接続しています。もちろん、他に効果がありそうなサービスホールがあれば接続してもよいです。
ところで、メガーヌ2RSのエンジンはカバーが付いていますので、先にカバーを外す必要があります。取り外し方について、詳しくは以下のページを参照してください。
実際にエンジン回りのアース接続状況は、以下の写真のようになっています。吸気関係に2個、エンジンヘッドに1個、ボディー近辺に1個の合計4か所です。
※赤丸の部分にアース線が接続されています。
理屈としては、アース線を介してボディーと接続されている装置を見つけて、その装置とバッテリーを直接結ぶということです。ボディーを介さないことで、電気をスムーズに流すということですね。すると、主にエンジンへの接続となるわけです。
長さを測る
サービスホールとバッテリーとの距離を、ひもなどを使って実測してみてください。そうすれば、必要なケーブルの長さが分かりますので、汎用キットや自作キットを購入する時の参考になるはずです。
取り付けたあと、効果は感じられたのか?
さて、最も肝心な「アーシング施工後に効果が感じられたのか?」という点です。結論から言えば、効果は感じられました。最も大きな効果は、オーディオがよりクリアな音になったということでしょう。ノイズが感じられないということですね。
ただ、こればっかりは個人の感じ方であって、ノイズを測定して数値として出していないので証拠が有るわけではありません。逆に、数値に変化があっても感じられなかったら意味が無いわけで、「変わった!」と感じたことが重要だと思います。
また、心なしか始動性は上がっているように感じます。バッテリーの容量が少なくなっているときでも、特にもたつくようなこともなくスムーズにエンジンが始動しますので、そこも効果アリなのではないでしょうか。
一応、当初狙っていたノイズ対策という点では効果が出ているのではないかと想像します。なんといっても耳で感じ取れる(オーディオの改善)ぐらいですからね。
まとめ
電気の流れをスムーズにするというのは、正直言ってやや半信半疑ではありますが、ノイズ対策という点で言うと、アーシングは重要なのではないかと思います。というのも、金属配管などではアース接続は当たり前という話を聞いたからです。
違う金属同士を接合すると、電位差が生じることでどうしても片方が腐食しやすくなるそうです。そこでアースを取ることで、電位差を調して長持ちさせるのだとか。そのような点からも、アーシングはノイズ対策としての効果が考えられるわけです。
ただし、過度な期待もできませんので、無いよりはあった方がマシという考えで良いのではないでしょうか。車いじりの一つとして楽しんでいただければ何よりです。
以上、メガーヌ2RSにアースを増設した時のお話しでした。
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