車のエアコンを強化する方法とは?

車のエアコンを強化する方法とは? 車のカスタムとメンテ

車のエアコン強化する方法をご紹介します。読者対象は、カーエアコンの効きを良くしたい方です。どうすれば強化できるのか、できるだけ簡単で効果が高い方法を詳しく解説しています。

なぜ車のエアコン強化には、添加剤が重要なのか?

「車のエアコンを強化できないだろうか?」と考えて、あなたはこのページをご覧だと思いますが、そのような方は意外に多いと思います。真夏はエアコンが効かないと、単に暑いだけでなく命にかかわる可能性もありますからね。

でも、エアコンを強化する方法なんて本当にあるんでしょうか? 実はあるんです。それは添加剤を使う方法です。大掛かりなことが一切ないのにかなり効果がある方法で、最も主流のエアコン強化方法だといえるでしょう。

そこで、車のエアコンを強化する方法として、添加剤の使用についてご紹介しましょう。

車のエアコンを強化する、添加剤のポイント!

それでは、車のエアコンを強化する方法として、添加剤の仕様についてご紹介します。5つのポイントに分けましたので、ぜひ最後までお読みください。

エアコン添加剤とは何か?

カーエアコン用の添加剤とは、潤滑用のオイルのことで、これをエアコンガスに混ぜます。イメージとしては霧状になってガスに混ざる感じでしょうか。エンジンも潤滑や冷却のためにオイルを入れていますが、似たような雰囲気だと思います。

潤滑剤と聞くと、どうしても何か特殊なものとか怪しげなものを想像してしまうかもしれませんが、簡単に言うと潤滑油のことなんですね。ですので、添加剤を入れたらかといってエアコンが故障するとか、不具合が発生するという心配は不要です。

ですが、ハイブリッド車や電気自動車の場合はエアコンの作りが違う場合が多いですので、添加剤が対応しているかどうか確認が必要ですよ。さすがに誤って非対応のエアコンに注入してしまうと故障しますからね。

いずれにしても、添加剤は潤滑用のオイルであることを知っておいてください。

なぜ添加剤を入れると、エアコンを強化できるのか?

では、なぜ添加剤を入れると、エアコンを強化できるんでしょうか? その原理は、添加剤で潤滑されることで、コンプレッサーが効率よく作動するからだそうです。すごく簡単な原理なんですが、そこがミソのようです。

というのも、エアコンガス(R134a)には潤滑効果がほとんどないのだそうで、そこにオイルを添加することで潤滑効果を出すのだとか。つまり、冷媒用のガスだけだと機械がスムーズに動いていないということなんです。

でも、添加剤なしでもそれなりに冷風は出ると思いますので、「本来の能力を引き出す」ことができるのだろうと想像します。なので、「添加剤は入れないよりは入れた方がより性能が引き出せる」ということなんでしょうね。

このように、添加剤は潤滑によって「エアコンの潜在能力を引き出すもの」だと考えられるんじゃないでしょうか。

エアコン添加剤には、どんな効果があるのか?

ところで、肝心なのは添加剤の注入でどんな効果が出るのかですよね。端的に言って良く冷えるようになります。冷却能力が上がるので、しっかりと冷風が出てくるんです。ということは、同時に除湿能力も上がっているんじゃないでしょうか。

つまり、窓が曇った時に使うデフロスターもよく効くということですね。なので、単純に冷房が良く効くというだけでなく、暖房でも除湿という点で性能向上が期待できるということではないでしょうか。

また、コンプレッサーが効率よく動くということは、エアコンによるエンジンのパワーダウンを解消する効果も期待できるのではないでしょうか。アクセルを踏んだ時の反応が良くなり、燃費改善(省エネ)効果もあるかもしれませんね。

具体的に何度ほど変わるのか?

具体的に数字で挙げると、2度ほど低い冷気が出るようになる場合が多いようです。一見すると「たった2度?」と思われるかもしれませんが、実際には相当涼しくなりますよ。家庭用のエアコンで、27度よりも25度の方が涼しいですよね。

どうやって添加剤を注入するのか?

どうやって添加剤を注入するのか、意外と気になると思います。方法自体は比較的簡単で、エアコンガスを注入するバルブがある(低圧側に存在)ので、そこからエアコンガスと同じように注入するだけです。

したがって、自分でガスの充填をやったことがある人なら、DIYで行えると思います。筆者も自分の車に添加剤を入れていますが、輸入車ということもあって、技術者にお願いして注入してもらいました(壊したら大変ですからね 汗)。

つまり、国産車・輸入車を問わずほとんどの車に添加剤を入れることができるということなんです。多分、慣れた人ならとても簡単な作業だと思いますが、注入のための器具が必要なので、そこだけがネックになるのではないでしょうか。

エアコン添加剤の種類とは?

ところで、エアコン添加剤にはどんな種類があるんでしょうか? ここでは一般的に定評があるものや、筆者が使った経験があるものをご紹介します(信頼できないものを下手にお勧めできませんからね)。

エアコン添加剤
メーカー 商品名 備考
株式会社和光ケミカル(WAKO’S) WAKOS パワーエアコン プラス
PAC-P(パワーエアコンプラス)
オープン価格、25g
ニューテック(NUTEC) ニューテック NC-200
NC-200
3,300円、50g
日産自動車 日産 NC200 エアコン潤滑剤
NC200エアコン潤滑剤
4,400円(工賃込み)

WAKO’S(ワコーズ)のパワーエアコンはかなり有名です。添加剤と言ったらパワーエアコンという感じだと思います。定評がありますし、過去2回ほどマイナーチェンジしていますので、進化し続けているようです。

ニューテックのNC-200も有名です。こちらも添加剤として十分な能力があって、使っている方も多いのではないでしょうか。ちなみに、筆者は現在NC-200を使用していますが、効果を発揮しています。容量が多いのが特徴でしょうかね。

日産のNC200はニューテックのOEMらしいので、詳しくはニューテックの商品説明をご覧いただくと良いと思います。

添加剤の選び方とは?

エアコン添加剤を3種類ご紹介しましたが、選び方はどうなるんでしょうか? これは個人的なことを言うと、好みで選んでよいような気がします。

例えば、パワーエアコンは高いので効果が高そうですよね。一方で、NC-200は容量が多いのでお得な気がします。日産車であれば、ディーラーの整備工場で純正品のNC200を入れてもらえば、保証もあるので間違いありません。

なので、完全に本人の主観で「これがいい!」とか「これに決めた!」と思ったものを入れればよいのではないでしょうか。

筆者は、PAC-PとNC-200の両方を経験していますが、どちらもちゃんと効果が出ています。私の感覚では、特に差は感じれらませんでした。

エアコン添加剤にかかる費用は?

エアコン添加剤は、本体購入費用と作業料金が必要になります。以下、ネット通販での価格ですので、参考までにご覧ください。

費用一覧(税込み)
品名・作業名 金額 備考
PAC-P 3,960円
NC-200(ニューテック) 2,722円
NC200(日産) 2,649円 作業料含まず
作業料金 1,100円 参考価格

PAC-Pはやや高い価格設定になっていますね。性能差を筆者は感じませんので、NC-200がお得だと思います。日産のNC200は単体で購入できますが、ディーラーで買えば作業料込みなので高くない気もしますね(送料も無いですし)。

作業料金は 1,000円程度は必要(DIYなら無料)だと思いますが、何かのついでにお願いすると無料でやってくれる場合もあると思いますよ。また、販売店で直接購入すると、無料で注入してくれるところもあるようです。

ちなみに、楽天だとPAC-Pは見つかるのにNC-200が見つかりません。一方でYahooショッピングだと両方見つかります。作業が必要な商品ですから、どこで購入するのが得なのかよく検討することをお勧めします。

まとめ

車のエアコンの強化は、添加剤を注入するだけで可能であることが、お分かりいただけましたでしょうか?

特殊な作業が必要なわけではなく、比較的簡単な方法で車のエアコンが強化できるのは、非常に取り組みやすいモディファイだと思います。もちろん、技術者にやってもらう方が多いとは思いますが、大掛かりな作業ではないですよね。

添加剤を入れる方法は、費用的にも比較的少ない出費で済むやり方ではないでしょうか。いわゆるコスパが良い方法だといえると思います。他には配管を断熱するという方法もあるようですが、かなり大掛かりな作業になってしまいます。

ちょっとしたことで高い効果が感じられるエアコン強化方法として、添加剤の注入についてご検討いたければ幸いです。

以上、車のエアコンを強化する方法についてご紹介しました。

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