アイス アシンメトリコ プラス(ピレリのスタッドレスタイヤ)について、使用2年目のレビューをします。読者対象は、ピレリスタッドレスの感想を知りたい方です。ドライから氷雪路面まで幅広くレポートしています。
ピレリ アイス アシンメトリコ プラスの、2年目のレビューを行う背景とは?
「ピレリのアイス アシンメトリコ プラスって、どんな感じのタイヤ?」と考えている方は多いのではないでしょうか。確かに、ピレリのサマータイヤはメジャーですが、スタッドレスタイヤはかなりマイナーで、よくわからないと思います。
すると利用者が少なくなってしまうので、どうしても情報も少なくなりがちです。特に冬用であるスタッドレスタイヤの場合は、「何年使えるのか?」という経年変化についても実際のところを知りたくなりますよね。
そこで、実際に購入した筆者が、使用2年目のレビューをさせていただこうと思います。
レビューの環境について
装着した車とタイヤは以下の通りです。
- タイヤサイズ・・・225/45R17 91Q
- 装着した車・・・・ルノーメガーヌ2RS(前輪駆動、車体重量1,400kg)
また、降雪前に100km以上の慣らし運転をした後、レビューしています。
参考 タイヤ購入時のレポートはこちらです。
参考 使用1年目のレポートはこちらです。
ピレリ アイス アシンメトリコ プラスのレビュー、6つのポイントでチェック!
それでは、ピレリ アイス アシンメトリコ プラスのレビューをご紹介します。6つのポイントでチェックしましたので、最後まで目を通してください。
ドライ路面での走行は?
アイス アシンメトリコ プラスのドライ路面走行は、2年目でも全く問題ないといえると思います。これは、コンパウンドが硬いというのが利いているのだろうと推測しますが、相変わらずサマータイヤのようにごく普通に走れています。
スタッドレスタイヤ特有の不安定さというものは、ほとんど感じません。転がり抵抗も少ないようですので、かなりスムーズに走ります。よほど乱暴に運転しない限り、「スタッドレスだからと気を使う必要はないな」という印象も変わっていません。
※とはいえスタッドレスである以上、どうしても接地感は弱い気がしますね。
ウェット路面での走行は?
ウェット路面でも、2年目だからと言って特に問題になるようなことはなさそうです。やはり、雑な運転さえしなければ、滑りやすいということもないように思います。もちろん、サマータイヤにかなうものではありませんが、注意深く走る必要はないでしょう。
縦溝の太さが効いているのかもしれませんね。接地面積が減るので「どうなんだろうか?」と思う部分もありますが、排水という点では有利なのかもしれないです。
雪道での走行は?
アイス アシンメトリコ プラスの雪道走行は、2年目も特に問題ないと感じました。1年目と変わることなく、雪道を走れていると思います。全く効いていないということもなければ、よく効いているということもなく、特別なことはなさそうです。
今回は2年目ということですが、そんなに減っていないこともあって(私の使用頻度が少ないため)エッジ効果などは十分残っていると思われます。
凍結路面での走行は?
凍結路面については、2年目であっても特別弱いということはなさそうです。筆者がアイス アシンメトリコ プラスを使用している金沢市内は、そんなに凍ることがないのでアイスバーンは少ししか走れませんでしたが、その時の感覚としては心配しなくてよさそうです。
ただし、元々が日本製のスタッドレスほどは氷に強くないタイヤだと考えられますので、過信は禁物だと思います。これは2年目は性能が落ちたというよりも、元来の性能が凍結路面に特化していない点が大きいと考えられます。
乗り心地や静粛性は?
乗り心地や静粛性について、2年目でも特別悪いところはないと感じました。異常にフニャフニャすることもないし、ゴツゴツしているところもないです。騒音についても特別うるさくなったと思うこともありませんでした。
経年変化による乗り心地の悪化というものはなさそうですね。また、良く転がるタイヤですがその点も悪化は感じませんでした。実際に燃費を計測したところ、1年目と同様にサマータイヤを履いている時と同じ燃費でした。
寿命はどんな感じ?
スタッドレスタイヤで気になるのが、やはり寿命ですよね。具体的には「減り」と「柔軟性の維持」の2点になると思います。
まず、「減り」については減りにくいタイヤだと思います。私の場合、冬はそんなに距離を走らないんですが、そのせいもあってほとんど減っていません。スタッドレスとしてはかなり固いタイヤですから、減りも緩やかみたいですね。
また、「柔軟性」についても特に変化がありませんでした。保管を冷暗な倉庫にしていますので、かなり条件としては良いものになっています。そのためもあって全く硬化していませんでした(硬度計による測定で変わっていないことを確認)。
以前の写真を使いまわしても分からないくらいです(笑)。なので、硬度については以前のページでご確認ください。
まとめ
ピレリのアイス アシンメトリコ プラスは、2年目になっても性能が落ちにくいタイヤであることがお判りいただけたのではないかと思います。販売価格が安いという点が一番の魅力ではありますが、実は性能が予想外に高く、侮れない製品ではないでしょうか。
ただし、この製品はすでにメーカーとしては製造終了しているようで、現在は流通在庫のみになっていると思われます。なぜなら、新製品の「アイス ゼロ アシンメトリコ」が登場しているからです。かなり性能が向上して価格もアップしました。
筆者個人の感想としてはこのようなものになりました。購入を検討されている方の一助にしていただければ幸いですが、予算に余裕があれば新製品の方をお勧めいたします。
以上、ピレリ アイス アシンメトリコ プラス、2年目のレビューでした。
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