メガーヌ2RSのタイヤを、エコ系に交換しましたのでご報告します。読者対象は、スポーツカーに低燃費タイヤを検討している方です。銘柄の選択がうまくいけば、案外エコ系タイヤでも十分な性能があることを紹介しています。
なぜメガーヌ2RSのタイヤを、エコ系にしたのか?
「メガーヌ2RSのタイヤを、エコ系にして大丈夫だろうか?」と感じてこちらをご覧になられている方は多いと思います。確かに、メガーヌ2RSといえばスポーツカーですから、エコ系タイヤにするのは問題がありそうですよね。筆者もそう思います(笑)。
ですが、スポーツカーといえども走るのは一般道です。つまり、普通の車と同じところを走るわけです。サーキットをガンガン走らない限り条件は同じなので、スポーツタイヤを履かせることの方が実は無理があるんです。
そのような理由から、エコ系タイヤでありながらスポーティでもあるタイヤを選んで、走りを犠牲にしないで快適性や燃費性能を向上させることにしました。「それで、どんなタイヤを選んだの?」となりますよね。銘柄はピレリのパワジーです。
そこで、スポーツカーにエコ系タイヤを履かせるとどうなるのか、メリットはあるのか、詳しくご紹介しましょう。
メガーヌ2RSのタイヤ、エコ系に交換した理由5点!
それでは、スポーツカーであるメガーヌ2RSのタイヤを、エコ系に交換した理由をご紹介します。5つのポイントにまとめましたので、ぜひ最後まで目を通してください。
エコ系タイヤは乗り心地が良い!
エコ系タイヤで乗り心地を改善したいと思いました。スポーツカーは足回りが硬い場合が多いですが、スポーツ系タイヤも乗り心地が硬くなります。もちろん、硬い足に柔らかいタイヤを付けると、バランスが悪くなるかもしれません。
なので、エコ系タイヤでもあまりコンフォート過ぎずスポーツ寄りの製品であれば、バランスを大きく崩すことはないだろうと考えて、タイヤは慎重に選びました。それが、ピレリのパワジーというタイヤです。
結果的にうまくいって、おかしな走りになることはなく、単純に乗り心地が良くなるだけになりました。変えた直後はフワフワする感じでしたが、人間もタイヤも慣れてくると、全くと言っていいほど違和感を感じなくなりました。
エコ系タイヤで静かにしたい!
エコ系タイヤで静かにしたいと思いました。車自体は静粛性が高いんですが、スポーツ系タイヤを履かせていると、どうしてもうるさくなりがちです。とはいえ、「多少うるさいほうがスポーティなんだ!」と言われる方もいるかもしれませね。
ですが、タイヤの走行音はどちらかというとノイズに近いと思います。何にも音がしないのはさすがにどうかと思いますが、耳障りな音さえしなければ良いという希望です。これもエコ系タイヤに変えることで、うまく実現できました。
結果的に、程よい騒音に抑えられたので、エンジン音やオーディオの音がよく聞こえるようになりました。音楽がきれいに聞こえれば快適ですし、「ブウォーン」というエンジン音や排気音が聞こえれば気分が上がりますからね。
エコ系タイヤで燃費良く走りたい!
エコ系タイヤで燃費良く走りたいと思いました。メガーヌ2RSはスポーツカーの割には燃費が良いほうだと思いますが、スポーツ系タイヤだとその実力を発揮しきれません。転がり抵抗が大きいこともあり、どうしてもガソリンを食ってしまいます。
スポーツ系タイヤはハイグリップによって限界を高める代わりに、転がり抵抗が大きくなっています。エコ系タイヤに変えるということは、その逆で転がり抵抗を小さくするということですから、転がりやすくなって少ない燃料でも走るわけです。
実際に燃費は改善されました。理論値で計算すると、リッター当たり600mほど改善していました。走行条件を完全に一致させての比較は難しいですので、あくまでも参考程度の値ですが、それでも間違いなく良くなっているのは分かりますよ。
転がり抵抗が下がって大丈夫なのか?
エコ系タイヤは転がり抵抗が小さいので、グリップ限界が下がってしまいます。つまり、旋回性能などのスポーツ性は下がってしまうんですが、日常走行に支障をきたすことはないですよ。心配していた加速時のホイールスピンも、今のところ起きていません。
ただし、転がり抵抗が小さい分だけブレーキを強めに踏むようになりました。転がりやすいタイヤになったわけですから、速度低下しにくいのは当然のことですね。これは慣れによって対応できる現象なので、問題だとは思っていません。
転がり抵抗の低下は走りも変える!
ところで、転がり抵抗の低下には燃費以外のメリットがあるんです。加速が良くなるという利点があることにお気づきでしょうか? エコ系タイヤはよく転がるので、ちょっとアクセルを踏んだだけで勢いよく車が前へ進むんですよ(これが燃費改善の肝)。
これは、走り出す瞬間とシフトチェンジの際に強く感じました。下り坂でブレーキを解除した瞬間に車がするすると進みだしますし、エンジンブレーキの効きが悪く感じるくらい良く転がっています。スポーツタイヤでは感じない感覚ですね。
シフトチェンジの際も、クラッチを切って一瞬だけ空走しているときに、速度が落ちにくいんです。なので、エンジンとミッションの回転を合わせる感覚が変わって、クラッチをつなぐのが楽になりました。明らかにペダル操作が変わったんですよ。
車が軽く感じて、スポーツカーの鋭い加速をより楽しめるようになりました。
転がり抵抗の低下で、坂道発進もしやすくなった!
「転がり抵抗が下がると坂道発進しやすいよ!」というと、「本当に?」と疑問を持つ方は多いかもしれません。抵抗が大きいほうが後ろへ下がりにくいですからね。ですが、その一方で発進しにくいという問題もあるんです。
転がり抵抗が大きい場合、強めにアクセルを踏んでクラッチをつながないとエンストしかねないでしょう。ですが、転がり抵抗が小さいタイヤだと車は動きたがるので、アクセルを弱く踏んでもクラッチがスムーズにつながるんです。
つまり、車が下がりにくいということは発進もしづらいことになり、下がりやすいということは発進もしやすいということなんですね。これは想定外の発見でした(笑)。
エコ系タイヤで長持ちさせたい!
エコ系タイヤで長持ちさせたいと思いました。スポーツ系タイヤはゴムの劣化が早い傾向がありますので、減っていなくても交換せざるを得ないことが少なくありません。スポーツ系タイヤは、グリップ力と引き換えにゴムが硬くなりやすい傾向があるようです。
その点、エコ系タイヤであれば劣化速度が遅いので、もう少し長く使えます。もちろん、早く減ってしまう人の場合はゴムの劣化の前に交換となりますが、そうでない場合はゴムの劣化が遅い分だけ使い切りやすいですからね。
今回購入したピレリのパワジーは、やや減りが早い(UTQG TREADWEAR 300)可能性がありますが、おそらく筆者の走らせ方だとゴムの劣化が先に来ます。そういった意味で、エコタイヤにすると寿命が伸ばせるんです。
エコ系タイヤで費用を抑えたい!
エコ系タイヤで費用を少しでも抑えたいと思いました。スポーツ系タイヤは高価な場合が多いので、気軽に購入しづらいといえます。「良いのは分かるけれど、高いんだよなぁ」となる方は少なくないと思います。
スポーツ系タイヤを採用し続けると、維持していくのが大変なわけです。エコ系タイヤにすれば出費を抑えて維持しやすくするのが、かなり大きな狙いだといえますね。それで、いろいろと調べた結果、ピレリのパワジーになったわけです。
ピレリは性能が良いのに、かなり低価格で提供してくれています。スポーティなエコ系タイヤで、なるべく安いものとなると「パワジー」がベストな選択でした。次点でヨコハマのブルーアースGTもありましたが、1本あたり3,000円近い金額差がありました。
高いタイヤを買って大事に使うよりも、安いタイヤを定期的に交換するほうが、性能面でも安全面でも気持ちの面でも良いと、筆者は判断したわけです。
まとめ
メガーヌ2RSのタイヤをエコ系に交換したことについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「スポーツカーにエコタイヤなんてどうなの?」と筆者自身も購入ギリギリまで疑問に思っていましたが、それでも交換してみたら狙い通りになりました。タイヤ銘柄の選び方もうまくいったのかもしれませんが、案外エコ系でも行けますよ!
エコ系タイヤなので快適性や燃費の改善は当然ですが、走りも決して悪くなることはありませんでした。サーキットで限界走行でもしない限り、スポーツカーにエコタイヤを履かせても問題なかったようです。出費も抑えられるので本当に助かります。
スポーツカーで、スポーツタイヤ以外の選択肢を検討されている方の、参考にしていただければ幸いです。
以上、メガーヌ2RSのタイヤをエコ系に交換したお話でした。
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