ルノーメガーヌ2RSの故障で、バッテリー上りが発生したときの顛末をお話します。読者対象は、車のバッテリー上りについて知っておきたい方です。実は意外な原因でバッテリーが上がってしまったことを解説しています。
メガーヌ2RSの故障、バッテリーが上がってしまいました。
「メガーヌ2RSのバッテリー上がりについて知りたい」と思われた方が、こちらのページをご覧になられていることでしょう。そうです、まさにバッテリーの電気がなくなってエンジン始動ができなくなった時のお話をさせていただきます。
バッテリー上りについては、どんな車でも発生する可能性があるわけですが、特に欧州車の場合はいわゆる「バッテリーの突然死」が起こることがあります。ですが、今回ご紹介するお話では、通常予想される故障原因とは異なっていたんです。
そこで、バッテリーに何が起こったのか、詳しくご紹介しようと思います。
メガーヌ2RSの故障、バッテリーが上がってしまったときの顛末をご紹介。
それでは、メガーヌ2RSの故障ということで、バッテリーが上がってしまったときの顛末をご紹介していきましょう。
バッテリーが上がった状況とは?
それは、数年前の1月上旬のことでした。正月は体調を崩していたために、1週間ほど車を動かしていませんでした。そして、久しぶりにエンジンをかけようとしたところ、「カタカタカタ」と変な音がするばかりで始動しないんです。
「あれ? いつもならキュルキュルと音がして始動するはずなのに…」何度やってもエンジンがかからないんです。ドアの解錠はできますから、電気は来ているみたいです。これではらちが明かないので、ディーラーに問い合わせてみました。
ディーラーに問い合わせた結果は?
ディーラーに問い合わせると、メカニックさんが電話に出て「あれをしてください。これをしてみてください」などいろいろと指導を受けるも、エンジンがかからずでした。症状的には「バッテリー上りの可能性が高いのでは?」という判断でした。
ロックの施錠・解錠をするだけの電力はあるものの、エンジンをかけるほどの電力がないという状況だと推測されるわけですね。バッテリーが弱っている場合は、外部から電源をつないで始動するか、バッテリーを充電または交換するしか方法がありません。
そこで、メカニックマンが出張してバッテリーを交換してもらうことになりました。
出張バッテリー交換作業
それからしばらくしてメカニックマンが到着、早速バッテリー交換作業に入りました。慣れた手つきで交換した後、ちょっと面倒な儀式を行います。メガーヌ2RSはバッテリーを外して電気が切れると、あるコマンドを入力しなくてはいけないんです。
これがちょっとややこしくて、ハンドルを切るとか窓を開けるとか、まるでテレビゲームの裏技コマンド(懐かしのグラディウス的なやつ)を入力するような感じでした。おそらくセキュリティの意味があるんでしょうね。
これで、問題なくエンジンがかかり一件落着です。本当に一件落着か? よくよく考えると根本的な原因が分かっていません。やったことは、あくまでも対症療法です。何が問題だったんでしょうか、原因について深く考えてみることにしました。
何が原因だったのか?
ザックリ考察してみると、一週間程度でバッテリーが上がるのは不自然です。明らかに何かの装置が電気を喰っています。エンジンを切っても何らかの装置が電気を消費していれば、バッテリーが上がって当然です。
バッテリー交換の際は、バッテリーの不調ということで保証交換となったんですが、いわゆる故障とは明らかに違うと感じていました。それで、いろいろなところを自分なりに調べてみたところ、ある装置がずっと動いていることに気づきました。
それは、ETC車載機です。後付けの装置が怪しいとにらんで、オーディオ・ナビ・ETC車載機などをよ~く観察してみたところ、ETC車載機からかすかに音がしていることに気づいたんです。エンジンが切れて電源も落ちているのに、動いていたんですね。
バッテリー上がりの原因は、「ETC車載機がエンジンのオン・オフとは無関係に常時電力を消費していたから」で間違いなさそうだと結論付けました。
どのような対策をしたのか?
バッテリー上がりの原因がETC車載機の常時稼働ということであれば、常時電気が流れているわけなので、いわゆるバッ直(バッテリーに直接接続)になっていると考えられます。この状態から、エンジンのオン・オフに連動するように変えればよいわけです。
つまり、ETC車載機の電源接続を、常時電源からアクセサリー電源へ繋ぎ変えればよいことになります。自分でやるのは難しいと判断しましたので、点検の際に作業してもらうことにしました(その後、車検の際に訳を説明して繋ぎ変えてもらいました)。
やはり、ETC車載機の電源がバッ直になっていたそうで、アクセサリー接続に変えたことでエンジンのオン・オフに連動するようになりました。これで本当に一件落着です!
まとめ
バッテリー上がりについてのお話でしたが、いかがでしたでしょうか?
今回、実際にはバッテリーの故障ではなく、電装品が電気を消費し続けたためにエンジン始動できるほどの電力が残っていなかったというものでした。多分、電装屋さんのちょっとしたミスによって起こった問題だと思われます。
ですので、本来は故障と表現するのは違うかもしれません。ですが、このような状況に直面した人が電装関係に詳しいとは限りませんので、あえて故障という表現にしました。分からないと、どうしてもバッテリーの故障だと思ってしまいますよね。
結局、筆者の実害はありませんでしたが、「こんなこともあるんだなぁ」と勉強になった次第でした。メガーヌのような輸入車に限らず、日本車でもありうることですので、電気系の事案としてご参考になれば幸いです。
以上、ルノーメガーヌ2RSの故障で、バッテリー上りを経験したときのお話しでした。
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