車のルームランプをLED化するときに知っておくべき知識を、7つ厳選してご紹介します。読者対象は、これから車内のLED化をしたい方です。失敗しないよう、事前に知っておきたいポイントを解説しています。
車のルームランプをLED化する意味とは?
最近は、車のちょっとしたドレスアップやカスタマイズとして、ルームランプをLED化するのが流行っていますよね。でも、「白熱電球をLEDに変えるだけでしょ?」と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、やることは電球交換なんですが、LEDは意外と奥が深いんです。私自身が白熱電球をLEDに交換しようとしたときに、かなり調べました。その時、「これは前もって知っておかないと失敗するよな…」と思ったのです。
そこで、事前にこれだけ知っておけば失敗しないと感じたポイントを、最低限ではありますがご紹介しようと思います。
車のルームランプをLED化、ポイントは7つ!
それでは、車のルームランプをLED化する時のポイントをご紹介します。7つのポイントにまとめましたので、ぜひ最後までご一読ください。
車のルームランプをLED化するメリットとは?
車のルームランプをLED化すると、以下のようなメリットがあります。
- 照度が上がり、明るくなる。
- 消費電力が激減して、省電力になる。
- 電球の寿命が延びる。
割と多いのが、明るくなることを期待してLEDに交換するというパターンです。かなり強い光が出るので、まぶしいこともあるようです。
また、電力はかなり下がります。室内用の電球は大体のものが5Wですが、LEDなら1W以下ものもありますので、圧倒的に省電力になっていますよね。つまり、バッテリーへの負担を減らす効果が期待できるわけです。
LEDは電球のフィラメントと違いますので、かなり寿命が長いです(ルームランプは頻繁に切れることは無いと思いますが、気になる方もいらっしゃるでしょう)。
車のルームランプをLED化するデメリットはある?
では、車のルームランプをLED化するデメリットはあるのでしょうか? 具体的には以下のようなものが考えられます。
- 値段が高く出費が大きい
- ノイズが出ることがある
- 警告ランプがつくことがある
- 寿命が短い
LEDランプは、とにかく高いです。執筆時点では、まともな製品を買うと白熱電球の4倍くらいの金額です。なので、コストパフォーマンスを考えるのであれば、LED化はお勧めできません(対処方法については後程触れます)。
さらに、品質が良くないものを買ってしまうと、ノイズが出てしまうようです。オーディオに雑音が入るとか、何らかのトラブルが発生するかもしれません(ノイズは目に見えませんので、何が起こるか明確にはわかりません)。
また、一部の高級車などでは電球が切れると警告灯が付きますが、LED化によって誤認されてしまうことがあります。あまりにも消費電力が小さいので、電球が切れたと感知してしまうようです(対策品があります)。
先ほどとは矛盾しますが、寿命が短い場合もあります。質の悪いものを購入してしまった場合に、すぐに故障してしまうのです。厳密に言うと寿命ではありませんが、使えなくなるという点では同じように感じるところだと思います。
金額が高いという点は現段階では解決しづらいですが、それ以外は良質な製品を購入すれば解決できます。なので、問題は選び方だと思います。
LEDランプの選び方、これだけは知っておこう!
続いて、LEDランプの選び方について見ていきましょう。ここでいう選び方とは、誤って違うものを選ばないようにするのが狙いです。ご紹介するポイントを踏まえて、お好みのものをお選びいただければと思います。
LEDランプには種類(規格)がある
まず、LEDランプには規格があります。これは外見上明らかに形が違いますので、見間違えることは無いと思います。しかし、規格の名称(俗称?)が似ているために間違える可能性がありますので、その点をご紹介します。
◎T10 ウェッジ球(幅:10mm 長:27mm)
LED | 電球 |
---|---|
◎T10 フェストン球
T10x31(幅:10mm 長:31mm), T10x37(幅:10mm 長:37mm)
T10x42(幅:10mm 長:42mm), T10x44(幅:10mm 長:44mm)
LED | 電球 |
---|---|
分かる範囲で調べられたのが上の5つです。どれも名前に「 T10」が入っているので紛らわしいですが、接点が片側のものと両側のものがあるということが分かると思います。LEDの場合、寸法が微妙に異なるものもありますので注意してください。
どれを使えばよいかは、車によって違います。ですので、ご自身の車に合ったものを選んでください。分からない場合は、どれを採用しているのか調べる必要があります(実際に目視で確認するか、マニュアルを参照してください)。
基本は、「元の白熱電球と同じ大きさのものと入れ替える」ですので、そこは外さないようにする必要があります。
接点の作りに注意する
LED電球は、接点の作りに注意してください。というのも、接点は車体側のソケットと直接触れて電気を流す部分だからです。当然ですが、ここの作りが悪いと接触不良を起こしてうまく電気が流れません。
では、どのように判断するのかというと、見た目で判断できます。低価格の商品では、接点部分を細い針金にしている場合が多いです。細い針金だと接触不良になりやすいので要注意です(軽く湾曲させて高さを出すなどの工夫で対応します)。
接点を工夫している製品もあり、例えば太い針金にしているもの、板状にしているもの、中には端子にしてかなり豪華な作りにしているものもあります。これは、金額に比例している部分もあるようですので、よく確認してください。
照らし方や色味を確認する
LED電球は、製品によって照らし方や色味が違うようです。似たような仕様のものでも、真下を照らすものや周囲を照らすものなど様々あります。また、LEDの場合は色が選択できる場合もあります(白だけでなくカラフルです)。
自分の用途や好みに合ったものを選ぶようにしてください。例えば、天井に使用するのであれば『真下を照らす』ものや『全方位的に照らす』ものにするとか、よく確認して選ばないと「思っていたのとは違う(怒)!」となるかもしれませんよ。
チップや作りで光量と消費電力が変化します
LEDは製品によって光量も消費電力も様々です。私が調べたところ、0.7Wぐらいのものから5Wぐらいのものまでありました。白熱電球(T10)が5Wなので、全く省電力にならない製品も中にはあるようです。
また、光量は搭載しているチップの量や反射板の作り方などで変わるようです。非常に明るい『爆光』と呼ばれるものから、優しい明るさのものまで様々ありますので、こちらもよく確認しましょう。lm(ルーメン)という単位で表されます。
極端に安いものは要注意です
通販サイトを見ていると、かなり安いLED球が目に留まることがあります。T10球1個だと 400円ぐらいはすると思うのですが、100円以下の場合もあるんです。さすがに「大丈夫なのか?」と疑ってしまいますよね。
安いものにはそれなりの理由があるようで、保証期間が1週間程度だったり、初期不良率が高かったりするようです。なので、激安のLEDは予備を2~3個ほど買う方もいらっしゃるようですよ。また、寿命も長いのかどうか分かりません。
安いのだからと割り切って使うのであれば、悪くない選択だとは思います。心配だと思われる方は、安物は買わずにそれなりの価格のものを選んでください。意外と白熱電球よりも当たり外れがありますので、よく考えて選びましょう。
まとめ
ここまで、車のルームランプをLED化する際のポイントをご紹介しました。
ルームランプのLED化は、ドレスアップか省電力化によるバッテリーの保護、もしくはその両方など、ある程度目的が決まっていると思います。用途や好みに応じて適切なLED球を探してください。
また、LED球は白熱電球と交換できるように規格を合わせてあります。様々な規格がありますので、そこも間違えないように注意しましょう。「あっ、これよさそう!」と思って買ってみたところ、規格が違って使えないなんてこともありますよ。
白熱電球に比べると、LEDは高いのでどうしても安く済ませたいと思いがちですが、本当にそれでよいかよく考えて購入しましょう。LED化は、製品の選び方次第で成否が決まるところがありますので、しっかり検討してください。
以上、車のルームランプをLED化する際のポイントをご紹介しました。
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