タイヤ交換に、インパクトレンチがあると便利であることを説明します。タイヤ交換を効率化したい方はぜひご覧ください。インパクトレンチの利便性だけでなく、使用上の注意点もご紹介しています。
なぜ、タイヤ交換にインパクトレンチを使うのか?
「タイヤ交換にインパクトレンチがあると、やっぱり便利なんだろうか?」と気になったために、こちらのページをご覧のことと思います。タイヤ交換は力仕事ですし、時間も結構かかってしまいますから、便利な工具が欲しいですよね。
確かに、インパクトレンチを使えば省力化して短時間で済ませることが可能です。ただし上手に使わないと、かえって面倒なことになったり時間がかかってしまうことがないとは言えないんです。つまり、ポイントをつかんでおく必要があるんですね。
そこで、タイヤ交換にインパクトレンチを使う時にどのようなことを知っておけばよいのかご紹介しようと思います。
タイヤ交換にインパクトレンチを使う、知っておくべき5つのポイント!
それでは、タイヤ交換にインパクトレンチを使う時に、知っておくべきポイントをご紹介します。ポイントは全部で5つですので、ぜひすべてに目を通してください。
インパクトレンチなら、力があまり要りません
タイヤ交換は、 L型レンチやクロスレンチでナット(ボルト)を回しますが、これにはかなりの力が必要です。そこで便利なのがインパクトレンチではないでしょうか。インパクトレンチは動力がついているので、スイッチオンで簡単に回せますからね。
一般用であれば電動(プロ用は空気)を動力として動きますので、インパクトレンチを支えるだけの力があれば、ナット(ボルト)を緩めたり締めたりするための力は不要ということになります(回転方向はスイッチで切り替え)。
なので、タイヤ交換を自分でやる方の中にはインパクトレンチを持っている方がいらっしゃいますし、プロはたいてい持っていますね。とにかく労力と時間を節約できるので、仕事で使うなら必須なんだと思います。
【参考】何かを回すときの動力源としても使える
インパクトレンチが便利なところは、ナット(ボルト)を回すだけではないという点です。かなり力強く回すので、他の用途にも使うことができます。例えば、パンタジャッキを上げるときに使うことだって可能ですよ。
なので、回すための動力として使うことができますので、うまく使うと様々な用途に活躍することが予想されるんですね。
安くはないけれど、特別高価なものではありません
ところで、動力が必要な工具ですので、結構高そうなイメージがあると思います。確かに安くはないけれど、極端に高いものではないんです。通販を利用すれば 4,200円(送料込)ぐらいで購入できます。
これは最も安い製品で、トルクの設定ができないモデルです。おそらく、ナット(ボルト)を回すだけであればこれで十分ですが、他の用途も考えているのであれば、トルクを設定できるタイプの購入が必要だと思います。
トルクが設定できるタイプだと少し高くなって、5,800円(送料込)ぐらいからになると思います。どちらも12V電源でシガーソケットやバッテリーから電源を取ります。
インパクトレンチには電力源が必要です
インパクトレンチでちょっと困るのが、電力が必要なところです。12Vで動くものがほとんどなので、シガーソケットかバッテリーから直接電気を取ることになります。これが意外と面倒なことになってしまいます。
シガーソケットから電気を取るということは、タイヤ交換をしている最中ずっとエンジンをかけているということです。環境に良くないし、エンジンをかけた状態でジャッキアップするということにもなるので、多少危険が伴うと思います。
バッテリーを別に用意する場合はこのような懸念は無いですが、重いバッテリーを運ぶことになるし、事前の充電も必要になります。つまり、バッテリーだけでなく充電器の用意も必要となるわけです。結構出費してしまいますよね。
いずれにしても、電力源を確保しないといけないという点が、意外と面倒くさいことになるのではないでしょうか。
トルクレンチによる確認は必須です
インパクトレンチで締めた場合でも、トルクレンチによる確認は必須です。なぜなら、設定したトルク(設定可能なモデル)でナット(ボルト)を締めているだけであって、既定のトルクになったから止まったというわけではないからです。
なので締め付けが終わった後、トルクレンチを使って規定のトルクになっているか確認する必要が出てきます。プロは実際そのようにやっていますので、インパクトレンチだけで完結できるわけではないんですね。
すると、個人で1台分のタイヤ交換の場合、クロスレンチとトルクレンチを使ったときと、さほど効率に差が出ない場合が多いのではないでしょうか。
参考 締め付けトルクとトルクレンチについては、こちらで詳しく説明しています。
参考 クロスレンチについては、こちらで詳しく説明しています。
使い方を誤ると、ハブやボルトを壊す可能性も
トルクレンチは、使い方を誤るとハブやボルトを壊す可能性があります。一番やってしまう可能性があるのは、ナット(ボルト)が斜めに入っていることに気付かず、そのままインパクトレンチで締め付けを行うパターンです。
これをやってしまうと、ナットであればボルトを傷めてしまいますし、ボルトであればハブを傷めてしまうでしょう。これがクロスレンチで手回ししていれば、「なんか硬いぞ」とすぐに気づくので、壊しにくいと思います。
ナット(ボルト)を締め終わるまでの作業は、手で感触を確かめながらの方が安全で確実であるといえるかもしれませんね。
まとめ
ここまで、タイヤ交換にインパクトレンチを使う際のポイントをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。必須の工具ではないけれど、有れば便利であるという点がご理解いただけたのではないかと思います。
ところで、筆者がインパクトレンチを使わない理由は、デメリットの部分の方が大きいと感じるからです。特に、準備や後片付けにかなりの時間を使ってしまうところが、作業の効率化と差し引きするとあまり差が無いように思えます。
このような点から、インパクトレンチはナット(ボルト)を緩めるときに利用するのが一番うまい使い方ではないかと思います。また、パンタジャッキを上げるときにインパクトレンチで回すというのも便利な使い方かもしれませんね。
ですので、インパクトレンチは「あれば便利」という程度でお考えいただければよいと思います。予算があまりなければ、無理して購入しなくてもよいですので、財布と相談して導入の検討をしていただければ幸いです。
以上、タイヤ交換にインパクトレンチがあると便利であることをご紹介しました。
コメント