ルノーメガーヌ2のエアコンについて、知っておくべき7つのポイントをご紹介します。メガーヌの空調にお困りの方や、中古車の購入を検討されている方はぜひご覧ください。上手な使いこなし方をお伝えする内容になっています。
なぜメガーヌ2のエアコンについて、知っておくべきなのか?
「メガーヌ2のエアコンについて知っておきたい」と感じて、あなたはこのページをご覧のことと思います。おそらく、欧州車はエアコンが効かないといった噂を耳にしたり、実際にあまり効かないという経験があるのではないでしょうか。
確かに、欧州車でもフランス車のエアコンには少々癖があるみたいです。なので、ポイントを知っておかないと快適に過ごせない可能性があります。つまり、エアコンが効かないというよりは、使いこなし方があるという感じです。
そこで、メガーヌ2を例にとりながらどのように使っていけばよいのか、詳しくご紹介していこうと思います。
メガーヌ2のエアコン、ポイントは7つある!
それでは、メガーヌ2のエアコンについて知っておくべきポイントをご紹介します。ポイントは7つありますので、ぜひ最後までしっかりと目を通してください。
メガーヌ2はエアコンが標準装備です!
「メガーヌ2はエアコンが標準装備です!」というと、「そんなの当たり前だろww」と思われる方が多いと思います。なぜわざわざそんなことを書いたかというと、欧州車はエアコンが長らくオプションだったからです。
メガーヌ2が発売された2004年ごろは、多くの欧州車でエアコンがオプション扱いだったんです。もちろん、上級グレードでは標準装備ですが、中級以下のグレードではエアコンはオプションが当たり前でした。
日本車ではエアコンが標準装備ですから不思議に感じるかもしれませんが、ヨーロッパでも北の方は夏でも涼しいので必ずしも必要が無いんですね。真夏に長袖を着ているような地域で冷房が出る装備は不要で、暖房だけで十分だということでしょう。
もちろん、日本仕様の欧州車はエアコンを標準装備にして販売するということで、対応しているわけです。なので、エアコン自体を必需品と感じていない地域の製品であるということを前提に、考えてほしいんです。
吹き出し口(ベンチレーション)はどこにあるのか?
ところで、メガーヌ2の吹き出し口はどこにあるんでしょうか? 基本的には日本車と同様ですが、一応確認しておきましょう。
- ダッシュボード中央(図の4番)
- ダッシュボード左右(図の1・7番)
- ダッシュボード下(図の8番 フロントの足元)
- デフロスター(図の2・3・6番 フロントガラス下、ダッシュボード左右)
- フロントシート下の床(図には無し 後席用の温風吹き出し口)
なお、メガーヌ2にはセンターコンソール後部の吹き出し口はありません。要するに後席用のベンチレーションは無いということです。車内が広く無いので、空調的にはあまり問題にならないという考え方なのでしょうね。
【参考】メガーヌ2のエアコンはどうやって止めるの?
メガーヌ2のエアコンは、「OFF」のスイッチがありません。なので、初めて使う方は切り方が分からないと思います。でも、焦る必要は全くありません。風量をゼロにすればよいだけだからです。ボタンをしばらく押しっぱなしで止めましょう。
メガーヌ2のエアコンは効きが悪い?
メガーヌに限らず、フランス車はエアコンの効きが悪いと言われます。これは、冷房が日本車ほど冷えないという意味だと考えられます。したがって暖房の際に日本車ほど温まらないという意味ではないといえます。
確かに、冷房はよく効くというイメージは無いかもしれませんね。少なくとも、日本車に比べると冷えないと思います。先ほども触れましたように、ヨーロッパは涼しい地域が多いですので、冷房を重要視していないみたいなんです。
ただし、多少の工夫で改善できますので、汗をだらだら流しながら乗車するということにはならないと思いますよ(この後ご紹介します)。
メガーヌ2の冷房を効かせる方法とは?
メガーヌ2で冷房を効かせる方法ですが、オートではなくマニュアルで調節する方が良く冷えると思われます。というのも、冷房をオートで使うと温度調節が極端になり、あまり上手に調節できていないと筆者が感じるからなんです。
例えば、設定温度を1度上げると、風量を落とすと同時に温度を上げる動作をします。すると、温度が上がったうえに風量が減るので急激に冷風が弱くなるんです。逆に設定温度を下げた場合は体感温度が下がりすぎます。
ですので、最も簡単な方法としては以下の2種類です。
- 設定温度を最低に設定して、風量を調節する。
- 風量を一定にして、設定温度を調節する。
これら方法を活用すれば、十分冷風が出てきますよ。例えば、真夏なら1の方法を活用して冷風を維持し、それ以外の季節は2の方法で適度に冷風を出すといったやり方で快適に過ごせるのではないかと思います。
なので、オートエアコンはあまりあてにならないといえます。「暑いと思うんだったら自分で調節しなさい」という思想なんでしょうね。(当事者として思うんですが、エアコンの性能というよりは、文化の違いの方が大きい気がします。)
参考 冷房を効かせる一般的な方法のご紹介
エアコンの冷房能力を高める方法はあるのか?
ここまでは冷房を効かせる使い方ですが、以下に物理的に冷房能力を高める方法を2つご紹介しておきます。
※外気取り入れ口を工夫しました
※添加剤を導入すると、エアコンの能力を引き出せます
メガーヌの暖房を効かせるコツとは?
メガーヌ2の暖房を効かせるコツをご紹介しておきます。「ヨーロッパは寒いから暖房はよく効くのでは?」と思われるかもしれませんが、実はメガーヌ2の場合、意外とそうでもないんです。効かないというか、これも工夫が必要なんです。
というのも、温風の出方に少々問題があって、車内がうまく温まらないんですよ。具体的には、温風がすべての吹き出し口から出るんです。日本車の多くは、足元からしか温風が出ないと思います(自分で設定すれば切り替えできますが)。
ところが、メガーヌ2の場合はダッシュボードの中央・左右・デフロスターからも温風が出てきます。そこで、暖房の際はダッシュボードの中央と左右はシャッターを使って風を止めてください。これでかなり効果が出ると思います。
※ 図の1・4番で風を止められます。
ただ、デフロスターの温風は止めようがないので、我慢するか改造して風量を抑えるしかなさそうです。ちなみに、暖房の場合はオートにすると自動的にACはオフになって、送風だけになる仕様です(窓が曇ったら、手動でACをオンにしましょう)。
なぜ、デフロスターから常時温風が出るのか?
デフロスターから常時温風が出る理由ですが、おそらくガラスにつく雪や氷を解かす目的だろうと思われます。欧州車は全車が日本でいうところの寒冷地仕様に相当するんですが、それは冬がかなり寒いからです。
すると、雪が降ったり凍ったりしますから、当然視界の確保が重要になります。そのような観点から、暖房では常時デフロスターからも温風が出るのではないかと思います。実際に筆者が住む石川県内では、冬季に重宝していますからね。
【故障】冷風が出ない時は?
以前、エアコンから冷風が出なくなるというトラブルに見舞われました。エアコンガスが抜けてしまうという比較的ありがちな故障でしたが、初めて経験しましたので少々驚いたことを覚えています。
詳しくは以下のページでご覧いただけます。
【故障】温風が出ない時は?
エアコンから温風が出なくなるというトラブルも経験しています。これは、全く意外な理由から発生したものでした。なんと、ラジエーターから水漏れを起こしていたことが温風が出なくなる原因だったんです!
詳しくは以下のページでご覧いただけます。
まとめ
メガーヌ2のエアコンについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。ちょっと癖がある空調システムのように感じますが、慣れればどうということはありませんよ。要は、ポイントを押さえて使いこなすだけなんですね。
ただ、故障が発生する危険性があるのは困りものですが、私が経験した故障はやや特殊な例だと思いますので、ほとんどの方には関係ないでしょう(今やエアコンはとても重要な装備ですが、心配無用です)。
メガーヌ2のエアコンは、日本車のように「フルオートでお任せ」とはいきませんが、使いこなすことで快適になりますので、うまく付き合っていただければ幸いです。
以上、メガーヌ2のエアコンで知っておくべき7つのポイントをご紹介しました。
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