車のエアコンを涼しくする方法をご紹介します。読者対象は、エアコンが冷えないとお嘆きの方です。冷やすコツだけでなく、炎天下において素早く効率的にエアコンを効かせる方法もご紹介しています。
車のエアコンを涼しくする方法ってあるの?
「車のエアコン、もっと涼しくならないだろうか?」と思われている方は、多いのではないでしょうか。どんなに最新の高性能エアコンでも、炎天下に停めていた車では室内を冷やすのは簡単ではないと思います。
当然のことながら、涼しくないと運転のやる気が出ないでしょうし、熱中症など体への危険もあると考えられます。ですが、あんまりお金をかけて何か強力に冷却しようとしても方法は無さそうだし、高額な出費もしたくありませんよね。
そこで、エアコンの使い方やちょっとしたテコ入れなど、少しの工夫で冷えやすくする方法をご紹介しましょう。
車のエアコンを涼しくする方法、ポイントは7つある!
それでは、車のエアコンを涼しくする方法についてご紹介します。ポイントは7つありますので、最後までしっかりと目を通してください。
室内の熱気を逃がす
まず何といっても室内の熱気を逃がしましょう。夏場の日中、外に車を停めていると室内はかなり暑くなるはずです。場所によっては50度以上(JAF調べ)になるそうです。そんな状態でエアコンをつけても焼け石に水ではないでしょうか。
ですので、車のドアを全開にするか、窓を全開にして室内の熱気を逃がします。周囲に空間がある場合は、ドアを開けるのがお勧めです。空気の通り道が大きいですからね。できればドアを数回開け閉めして、空気を強制的に入れ替えます。
待っている時間が無い時は、窓を全開にした状態で走り出してください。しばらく走れば空気が入れ替わってくれると思いますよ。
室温が下がったと感じたら、エアコンをオンにしましょう。
内気循環を活用する
カーエアコンの動作は、外気導入が基本になっていると思います。ですので、そのままエアコンをオンにすると外の空気が入ってきます。これで全く問題ないんですが、内気循環で室内の空気を循環する方が、より冷やすことができます。
なぜなら、室内の熱気を冷気に変えられるからです。というのも、空気そのものは熱を伝えるものであって熱源ではないんです。本当の熱源は、ダッシュボードやシートなど内装なんです。内装の熱が伝わって、空気が熱くなってしまうんですね。
ですので、内気循環をうまく使えばかなり効率よく冷やすことができます。ただし、室内の熱気を逃がしてからにしてください。そうしないと、室内の空気が熱くなりすぎているために、冷えるものも冷えないからです。
設定温度を最低にする
猛暑や酷暑の中、屋外に停めてあった車の場合は室内がかなり暑くなっているわけですので、エアコンの設定温度を最低にしてみてください。出てくる風が最低温度になり、かつ風量も最大になるはずです(オートエアコンの場合)。
マニュアルエアコンの場合は設定温度を最低にし、風量を最大にすることで、できるだけ早く室内を冷やすことができるでしょう。室温が高い場合は温度を最低にしておいて、風量で調節すると効果的だと思います。
車のエアコンは、最も冷たい冷気を作ってそこに温風を混ぜることで温度調節をしているそうですので、温度設定を最低にすると効率よく冷風が出てくるわけです。オートエアコンの場合はすべて自動ですが、やってみる価値はあると思いますよ。
吹き出し口の向きを調節する
吹き出し口の向きも調節すると効果的です。車内は暑いので、吹き出し口はどうしても自分に向けがちではないかと思います。しかし、そこを我慢して内装を冷やすように向きを変えてみてください。シートとかドアパネルを冷やすんですね。
というのも、空気そのものが熱を持っているのではなく、物体が持つ熱を伝えているだけだからです。したがって、熱源そのものを冷やさないといつまでたっても熱いままなんですね。そこで、内装を冷やすように調節してほしいんです。
車を炎天下に停めていた場合はすぐに乗り込まず、吹き出し口の向きを内装に向けて空間ではなく物体を冷やすようにしてみてください。しばらくしてから、頃合いを見て乗り込むことでより涼しくなりますよ。
エアコンを強化する
エアコンを強化して、基本的な能力を高める方法があります。具体的には、添加剤を入れることで冷却能力を高められます。製品の性質としては潤滑油で、コンプレッサーの動きをスムーズにすることで、本来の能力を引き出すという方法です。
実際に添加剤を入れたエアコンの温度を測ると、2度程度下がる場合がほとんどです。2度も変化すると、体感的にはかなり冷えるようになりますよ。筆者も使っていますが、かなり効果が高いと感じました。
※添加剤については、こちらで詳しく説明しています。
フロントガラスにサンシェードを使用する
フロントガラスにサンシェードを使用するのも効果的です。炎天下での駐車の際に、フロントガラスに遮蔽物を置いて、ダッシュボードなど内装に赤外線を当てないというやり方です。熱源をできるだけ作らないという発想ですね。
ホームセンターや自動車用品店で手に入る、銀色で折り畳み式のものが良く見かけるものだと思います。あまり薄手のものでなければ、どれでも効果はあると思います。特にフロントガラスが寝ている車種ほど効果が高いそうです。
サンシェードなら、手ごろで手軽なやり方だと思いますので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。
遮熱型のウインドウフィルムを貼る
ガラスに、遮熱型のウインドウフィルムを貼るというのも効果があります。これは、熱線である赤外線をカットすることで、車内に熱が入らないようにすることを狙うものです。つまり、エアコンの能力を引き出すサポートをするわけですね。
これもかなり効果がありますので、検討していただきたい方法です。これならば、炎天下に車を止めていても車内が暑くなりにくいですよ。
※ウインドウフィルムについては、こちらで詳しく説明しています。
【番外】エアコンガスが足りているか確認する
エアコンの性能が低下しているようであれば、エアコンガスが不足していないか確認すべきでしょう。故障していなくても、車齢が高くなるとガスが徐々に抜けてしまう場合が少なくありません。ぜひチェックしてください。
エアコンガスは、空気を冷やすための重要な冷媒です。筆者は、エアコンガスが抜けることで全く冷えなくなる(単なる送風になる)という経験をしていますし、知人にもガスを充填した途端に冷房能力が高まった方がいます。
※エアコンガスについては、こちらで詳しく説明しています。
まとめ
ここまで、車のエアコンを涼しくする方法についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
極度に室温が高い場合の対処方法、効率よく冷やす方法、エアコンそのものを何とかする方法などいくつかの視点から涼しくするポイントを見てきました。基本的には、使い方の工夫でかなり涼しくなることがお分かりいただけたと思います。
涼しい風をあきらめる必要はなく、大掛かりな改造も不要です。ちょっとした工夫だけで十分なんですね。夏場は、できるだけ直射日光を避けられる場所に駐車することも重要ですよ。いくつかの方法を組み合わせて、実践していただければ幸いです。
以上、車のエアコンを涼しくする方法についてお話ししました。
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