ルノーメガーヌ2RSの故障で、ウインカーが謎のハイフラを起こした時のお話をします。同様の現象に遭われた方や、事前に知っておきたい方はご一読ください。故障の発生時から最終的な対応まで説明しています。
メガーヌ2RSの故障、ウインカーが謎のハイフラを起こしました。
「メガーヌ2RSのハイフラなら知っておきたい」と思われている方は、少なくないと思います。ここでいうハイフラとは、いわゆるハイフラッシャー現象のことで、ウインカーが高速点滅することを指します。
これは、輸入車に限らず国産車でもたまに起こる現象ですので、車に乗る方であれば興味のある方やよくご存じの方もいらっしゃるでしょう。原因については後で詳しくご紹介しますが、今回に限っては一般的な理由ではなかったんです。
そこで、メガーヌ2RSにいったい何が起こったのか、謎のハイフラの原因に迫っていこうと思います。
メガーヌ2RSの故障、ウインカーが謎のハイフラを起こしたときの顛末をご紹介。
それでは、メガーヌ2RSの故障でウインカーが謎のハイフラを起こしたときの顛末をご紹介しましょう。
なぜハイフラになるのか?
あなたは、ハイフラの原因をご存じでしょうか? ハイフラについて「それくらいの知識常識でしょ」という方もいれば、「言葉ぐらいは聞いたことがあるけれど…」という方もいらっしゃると思いますので、改めてご紹介しておきます。
いわゆるハイフラはウインカーに問題が発生すると起きます。通常は、電球が切れたときにそれを知らせるためにハイフラになるんです。原理的には、消費電力が極端に下がった状態になると、ハイフラの回路が作動するようです。
電力が低下するということは、電球が切れかかっているか完全に切れてしまったことが考えられますので、それがトリガーになっているわけですね。なので、ハイフラに遭遇したら、通常は「ウインカーの電球トラブル」を疑います。
ウインカーのハイフラはいつ起きたのか?
さて、メガーヌ2RSのハイフラがいつ起きたのかというと、信号待ちをしている時でした。右ウインカーを出すと突然ハイフラッシャー現象が起きたのです。ハイフラの一般的な原因は知っていましたので、「電球が切れたか?」と思いました。
電球は切れるものですから、まあしょうがないところですよね。ところが、よくよく考えてみるとどうも様子がおかしいんです。ハイフラの起きるタイミングがちょっと変なんですよ。では何がおかしいのか、さらに詳しくお話ししていきましょう。
ハイフラの奇妙な症状とは?
ハイフラは、ウインカーに何らかのトラブルが発生すると起こる現象です。なので、いったん発生したら常時ハイフラになるはずです。ところが、走行中にウインカーを出しても発生せず、停車中にウインカーを出すとハイフラになってしまいます。
かなり奇妙な現象ですよね。そのような現象に何回か遭遇するうちに、特定の状況下で発生することを突き止めました。それは『ブレーキ』です。ブレーキを踏んでいるときにウインカーを出すとハイフラになり、ブレーキを解除すると収まります。
明らかにブレーキとウインカーが連動しているんです。例えば以下のような流れです。
- 走行中に右ウインカーをオン
- ブレーキを踏んで減速 → ハイフラ発生
- ブレーキを踏んで停車中 → ハイフラ継続
- ブレーキを解除して前進 → ハイフラ停止
このような感じでブレーキを踏んだ時だけハイフラになりました。まるで、意図的にハイフラにしているかのようなので、「なんだかなぁ」という感じでしたね。
メガーヌ2RSに何が起きたのか推察してみる
とこで、メガーヌ2RSに何が起きたんでしょうか? おそらくウインカーそのものは問題ありません。なぜなら、ブレーキを踏んでいるとき以外は普通だからです。実際に駐車場で目視しましたが、前・横・後すべて電球切れはありませんでした。
ということは、ブレーキとウインカーが関連していて、そこに関係した部分(部品)の故障ということになります。関係がありそうなものと言えば、ブレーキランプということになりますが、いったいどんな関係があるのかその時点では不明でした。
ルノー金沢に入庫して点検すると?
さすがに自分での原因特定は難しいし、分かったとしても修理は難しいでしょうから、いつもお世話になっているルノー金沢に入庫して調べてもらいました。現象はもちろん100%再現しますので、後は問題の特定だけです。
ややこしいトラブルだと、現象を再現するために数日間を要することもありますから、そういった意味では不幸中の幸いなのかもしれませんね。それで、しばらくの間待っていると原因が分かったとのことで、自車のところに案内されました。
その原因は「テールランプの基盤がショートしている」ということでした。実際に見せてもらうと、少し焦げていました。このまま放っておいたら、出火していたかもしれない結構ヤバい状態だったようです(やっぱり電気は怖いですね 汗)。
※ 左がブレーキ&ポジションランプ、右がウインカー
(こちらは交換後の基盤です)
基盤ショートによるハイフラの真因を考察
基盤がショートするとハイフラになる真因を考察してみましょう。メガーヌ2の場合は、ブレーキランプとウインカーが同じ基盤を使っています。つまり、電球を取り付ける基盤にブレーキランプとウインカーが並ぶわけです。
この時、基盤がショートしたことで電力供給の効率が低下しました。すると、ブレーキランプかウインカーどちらかであれば何とか耐えられるけれども、両方いっぺんだと要求に応えられず電力が足りなくなるわけです。
電力が足りないとハイフラ回路が作動し、ウインカーが高速点滅するという流れです。なのでブレーキとウインカーが連動して、ハイフラが発生していたんですね。
故障に対してどのような対応をしたのか?
修理としては、ショートした基盤の交換となりました。費用については詳細を失念していますが、1万円台だったと記憶しています。もちろん、修理によって全く問題なく動作しています。謎のハイフラは完全に治りました。
ただ、こればっかりは防ぎようがない故障ですから、壊れたらすぐに対処するというやり方しかできないでしょうね。
まとめ
今回は、ただのハイフラではなくブレーキを踏んだ時だけ起こるという、とても不思議な故障でした。本来のハイフラはウインカーに問題があるときに発生しますから、電気系の不具合は注意しないといけませんね。
また、電球が緩んだり接触不良だったりしてもハイフラになります。これは、うまく電気が流れないからです。厳密に言うと、一定以下の電力になった時にハイフラの回路が反応しますので、電球切れと断定するのは良くないんです。
ハイフラと言ってもいろんな原因が考えられますので、決めつけることなく調べる必要があることを知っておいていただけると、きっとお役に立つことがあると思いますよ。
以上、メガーヌ2RSの故障でウインカーが謎のハイフラを起こした時のお話しでした。
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