ルノーメガーヌ2のエアコンで、冷房能力を上げる工夫についてご紹介します。エアコンが冷えないとお困りの方は、ぜひご一読ください。ちょっとしたDIYで、より冷たい風が出ることを分かりやすく解説しています。
なぜ、メガーヌ2のエアコンの冷房能力を上げるのか?
「メガーヌ2のエアコン、もっと冷房能力が改善しないだろうか?」と思っている方は多いと思います。中にはあきらめている方もいるかもしれませんが、メガーヌ2RSの所有者である筆者も、もうちょっと何とかならないかなぁと思っていました。
色々調べていると、ちょっとした工夫でもう少し涼しい風が出るようになる可能性があることを知りました。実際にその方法を試してみたところ、一定の効果があるように感じています(多少知恵を絞りましたけれども)。
そこで、どのような工夫で冷房能力を上げたのか、詳しくご紹介していきましょう。
メガーヌ2のエアコン、冷房能力を上げる工夫をご紹介!
それでは、メガーヌ2のエアコンについて、冷房能力を上げる工夫をご紹介します。
なぜ、エアコンの冷房能力が低いと感じるのか?
なぜ、メガーヌ2のエアコンについて冷房能力が低いと感じるのかというと、日本車を中心として他の車と比較するからです。おそらく、メーカー(ルノー)としてはそれなりの性能を持たせているのだと思います。
ただ、実際問題として日本の酷暑の中で使うエアコンとしては、性能が高いとは言い難いのではないでしょうか。ぬるいとは言えませんが、日本車のエアコンと比べると冷たい風が出ていないのではないかと思います。
したがって、物理的に温度がやや高いと考えられます。決して感覚的な問題ではなく、明らかに温度に差があるといえるでしょう。
エアコンのどこに問題があるのか?
では、どこに問題があるのかというと、根本的にはエアコンの性能だと思われます。厳密にはチューニングの仕方ではないでしょうか。というのも、除湿能力は極めて高いと思われるからです。排水ホースからは大量の水が出ますからね。
エンジン車のエアコンは、最も冷たい冷気を作ってそこに温風を混ぜることで温度調節するそうです。つまり、メガーヌのエアコンは温風の温度や混ぜ方によって、冷房の温度が上がっているのではないかと推測されます。
ですが、温風の混ぜ方をどうにかするのは難しいので、別のポイントに着目します。それは外気の取り入れ口です。メガーヌ2は外気の取り入れ口に、エンジンルームの熱風が混ざり込みやすいという問題点があるんです。
酷暑の日でも、エンジンルームに比べれば外気は温度が低いですので、外気だけを吸い込むように工夫することで、風の温度が下がるんじゃないかというわけなんですね。
どのような工夫をしたのか?
基本的には、エアコンの外気取り入れ口そばの隙間をふさいで、エンジンルーム内の熱気が取り込まれないようにするという工夫です。
エアコンの外気取り入れ口はワイパーの付け根付近にあります。
※ 赤丸の部分に外気の取り入れ口があります。
外気取り入れ口付近の隙間が以下の写真の位置です。
※ 赤丸のあたりが下がっています。
写真だとちょっとわかりにくいかもしれませんが、外気取り入れ口の付近が下がってボンネットとの間に隙間ができるので、熱気を吸い込んでしまうんですよ。Tシャツの首回りが「だる~ん」となることがありますが、そんなイメージに近いと思います。
具体的な対策とは?
したがって、この隙間をいかに埋めるかというところがポイントになります。人によっては、つっかえ棒を下側に当てて隙間が空かないように部品を持ち上げているようです。ですが、ちょっと大掛かりな作業になるので今回は避けました。
私が考えたやり方は、ボンネットやドアの隙間を埋めて風切り音を防止するゴムのモールを貼り付けることです。多少隙間があっても、スカスカの状態に比べればだいぶましだと思って以下の写真のように貼り付けてみました。
※ ゴムモールを取り付けました。
ゴムモールは2重に貼り付けて、高さを出すようにしました。できるだけ密着度を上げるために、ゴムが押されてつぶれるぐらいにしました。そのせいもあって、中央付近が若干変形しているのが分かりますね。
これで、エンジンルームの熱気がかなり抑えられたはずです。
※エーモンの風切り音対策商品を利用しました。
工夫した結果、効果はあったのか?
一応効果は出ているようです。劇的に効果が出たわけではありませんが、体感的に少しだけ改善したように感じます。もし、大きく冷却能力を上げたい場合は、やはりエアコン本体の性能をアップするしかないと思います。
実は、私のメガーヌ2RSには、エアコン添加剤を注入してあります。エアコンガスに混ぜる潤滑油ですが、こちらを使うとかなり冷却能力が上がります。もともとの性能を向上させてしまおうという考え方です。
なるべく温度の低い空気を取り込み、できる限りエアコンの能力を引き出すという相乗効果で、かなり冷房能力が高い状態にできました。
エアコン添加剤についてはこちらでご覧いただけます。
問題点は無いのか?
冷房に関しては全く問題ないと思います。しかし、暖房は少し弱くなった気がしないでもありません。気のせいかもしれませんが、暖房の際に若干温度が低くなった感じがするんです。冬は外気が冷たいですから、しょうがないことですけれどもね。
今までは、外気の取り入れ口にエンジンの熱気が吸い込まれていたのに、それがなくなるということは、冷たい空気を取り込むことになりますから。まあ、あちらを立てればこちらが立たずといった感じで、完ぺきは難しいですね。
したがって、冷房能力が上がる分だけ暖房能力が下がる可能性があるというところが、問題点になると考えられます。
まとめ
冷房の温度が高い要因が、エンジンルームの熱が外気取り入れ口から入り込んでしまうという点は、ちょっと盲点だった思います。これに気付いた方は視点が鋭いですね! 対策すれば多少なりとも改善が図れるでしょう。
フランス車は日本車に比べると手がかかるような気もしますが、車いじりが好きな身としてはカスタマイズのつもりでいます。そんな感覚で車と接することができる人ならば、欧州車とうまく付き合えるのではないでしょうか。
暖房の温度が下がった気がしますが、筆者の地元である石川県は氷点下3度ぐらいがせいぜいですので、夏の暑さに対策する方を優先しました。この対策方法が、ご覧の方のお役に立てば何よりです。
以上、メガーヌ2のエアコンで冷房能力を上げる工夫についてご紹介しました。
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