メガーヌ2RS、フロントガラスの謎とは?

メガーヌ2RS、フロントガラスの謎とは? メガーヌ

ルノーメガーヌ2RSの、フロントガラスに関する謎を解明します。メガーヌのフロントガラスに関して興味がある方はぜひご覧ください。フロントガラスの色について、しっかりと解説しているからです。

メガーヌ2RSのフロントガラスにある謎とは?

メガーヌ2RSのフロントガラスに目を向けると、「あれ?なんかちょっと違うような…」と感じる方がいらっしゃると思います。確かに、日本車と比較すると違いに気づく方がいらっしゃることでしょう。

ところが、それくらいだとたいしたことではないんです。実は、メガーヌ2RSを2台並べて比較すると、同じ車なのにフロントガラスが違うことに気付くんです。今回お話ししたいのはその謎なんですよ。同型でも明らかに違うんです。

そこで、フロントガラスがなぜ違うのか、その謎を解明していこうと思います。

メガーヌ2RSのフロントガラスにある謎を解明します!

それでは、メガーヌ2RSのフロントガラスにある謎を解明していきます。5つのポイントに分けましたので、ぜひ最後まで目を通してください。

メガーヌ2RSのフロントガラスは紫色?

メガーヌ2RSのフロントガラスはやや紫がかっています。ただし、これは前期型に限ったことで、後期型では無色透明のガラスです。ちょうど、以下の写真のような紫色に見えるガラスのことです。

紫ガラス
※紫ガラスの参考例(メガーヌではありません)

このように前提知識として、メガーヌ2RSの前期型は紫で、後期型は無色であることを覚えておいてください。

なぜ欧州車のフロントガラスは紫色なのか?

ところで、なぜ欧州車のフロントガラスは紫色なんでしょうか? まず、厳密な言い方としては紫に見えるのであって、紫のガラスというわけではないそうです。では、なぜ紫色に見えるのかというと、機能を持たせたガラスだからなのだとか。

具体的には、熱線を反射するフィルムを挟んでいるのだそうです。現代のフロントガラスは合わせガラスですから、ガラスを合わせるときにフィルムを挟むようです。このフィルムの作用によって、光の反射が起こり、紫に見えるという理屈です。

つまり、色が付いて見えるガラスは熱線を反射させる機能が付いており、欧州車はそのようなガラスを標準装備している場合が多いということなんですね。

メガーヌ2RSでも紫ガラスではない個体がある?

さて、問題はここからです。実は、メガーヌ2RSの前期型でも紫に見えないガラスの個体が存在します。何を隠そう、筆者の車は紫色に見えません。間違いなくメガーヌ2RSの前期型なのに色が付いていないんですよ。

メガーヌ2RSのフロントガラス
※ガラスが紫に見えません(筆者のメガーヌ2RS)

あらゆる角度から見ても、どのような光の当て方をしようとも、色が付いているようには見えません。無色透明(厳密には少し色が付いているらしい)のガラスなんです。なので、明らかに個体によってガラスの種類が違うんですよ。

したがって、メガーヌ2RSの前期型でもフロントガラスが紫に見える場合と、無色に見える場合の2通りがあるという状況なんです。ややこしい話ですが、「事実なんだからしょうがない」と言うしかないですね。

なぜ同じメガーヌ2RSで違うガラスなのか?

では、なぜ同じメガーヌ2RSでガラスが違うんでしょうか? 残念ながら、これには確定的な答えがありません。なぜなら、ディーラーも情報を掴んでいないからです。ただ、明確に分かっている状況証拠はありますので、そこから推察は可能です。

それは、ある時期からルノーの車すべてがガラスを変えたという事実です。つまり、何かの手違いとか気まぐれ(←そんなことあるの?)で、ガラスが変更されたわけではないということが読み取れるわけです。

考えられるのは、あるロットからガラスの仕様が変更されたということですね。当時販売されていたカングーもいつの間にか紫のガラスではなくなっていました。おそらく、予告なく商品が改良されたということでしょう。

予告なく変更されるのは、メーカーが謳っていることではあるものの、実際に目の当たりにすると驚きがありますよね。

紫ガラスじゃなくても機能は果たすの?

ところで、紫に見えるガラスじゃなくても機能は果たすんでしょうか? 結論から言えば、極端な違いは無いそうです。もともと紫色に見えるのは、中に挟んである熱線反射フィルムのためですが、ガラスそのものにその機能が付いたようなんです。

無色透明のガラスは、正式には「UVカット断熱グリーンガラス」というそうで、厳密には薄くグリーン色に見えます。このガラスは日産車に採用されていますので、ひょっとしたら仕様を日産に合わせたのかもしれませんね。

狙っている機能は同じなんですが、紫に見える熱線反射にしない事でのメリットは大きくなりました。それは、電波を通すガラスになったことです。なんと、熱線反射フィルムは電波も通さないぐらい強力だったんです。

なので、その場合のGPSアンテナやETCアンテナは、取り付けが面倒でしたね。

【参考資料】アンテナ類の取り付け位置とは?

GPSアンテナやETCアンテナは、ルームミラーの根本付近にある黒い点々がある部分に取り付けます。この部分は熱線反射フィルムが入っていない部分なので、電波を通す唯一のところなんだそうです。

筆者の場合も、最初は念のためアンテナを黒い点々の部分に取り付けましたが、ガラスの謎が解明されてからは、カーナビのGPSアンテナをダッシュボード上に置いています。もちろん、全く問題なく機能を果たしていますよ。

実際の取り付けは、ルノーに詳しい電装屋さんにやってもらっています。

まとめ

今回はメガーヌ2RSのガラスの謎に迫りました。基本的には前期型が紫に見えるタイプで、後期型が無色透明でした。ですが例外があって、前期型でもあるときから無色透明のガラスになったのでした。

前期型の中にも小改良を受けたモデルがあって、前前期型と前後期型があるようなかなりややこしい状況にあるのではないでしょうか。改良なので、害があるわけではないのですが、一応何がどう変わったのか知らせてほしいですよね。

欧州車では結構当たり前のことのようで、小改良はいちいち知らせないみたいです。大したお話しではなかったかもしれませんが、誰かのお役に立てば幸いです。

以上、メガーヌ2RSのフロントガラスについて、その謎に迫りました。

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