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エアバッグの炸薬が規制されます
タカタ製エアバッグに異常が発生した問題で国が動きました。新しい車と、これまでに製造された車に対して規制が適用されます。
どんな状況?
海外ではすでに硝酸アンモニウムを炸薬に使ったインフレーターの使用が禁止されましたが、事実上日本でもそうなることになりました。つまり、日本においても硝酸アンモニウムを使用したインフレーターは危険であると裁定されたわけです。
国土交通省の発表によると、
- 新型車
今後の新型車に、硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータは搭載しない。 - 継続生産車
硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータで乾燥剤なしのものについては、順次削減し、運転席は平成29年中に、助手席・サイド(側面)は平成30年中に、搭載を停止する。このうち、国内市場で運行中又は解体処理時に不具合の発生が確認されているインフレータについては、搭載停止の期限を平成28年6月まで前倒しする。
関連する構造変更等の機会に、硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータの搭載停止について検討する。 - 交換部品
硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータで乾燥剤なしのものについては、順次削減し、運転席は平成29年中に、助手席・サイド(側面)は平成30年中に、搭載を停止する。このうち、国内市場で運行中又は解体処理時に不具合の発生が確認されているインフレータについては、搭載停止の期限を平成28年12月まで前倒しする。
硝酸アンモニウムを使用したタカタ製インフレータで乾燥剤入りのものについては、タカタが平成31年までに行う原因調査及び不具合の発生状況等を踏まえて対応する。
このようになっています。(一部抜粋しました。)
つまり、この2~3年の間に硝酸アンモニウムを使ったインフレーターをなくすという方針であるという解釈でいいんだろうと思います。
まとめ
そもそも硝酸アンモニウムを使うメリットは装置を小さくできるということらしいんです。だから、コストの問題とも違うみたいですね。もともと危険なものだからむしろコストは高くなってしまうので、儲けのためにやっていたということでもなさそうです。
安全を確保するための装置が危険だったというのが皮肉ですが、今回の件はタカタの事故対応があまりにも不誠実だったという点が問題だと思います。なかなか問題があることを認めなかったですし、問題があると各所からいわれても安全だと言い張った感じもありましたから。
おそらくすべての硝酸アンモニウムを使ったインフレーターはなくさざるを得ないでしょう。安全確保のためにもとにかく交換作業を急いでほしいと思います。
以上、日本でも硝酸アンモニウムの使用が禁止となったことを取り上げました。