NANDを使った大容量メインメモリ

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不揮発性メインメモリへの第一歩か?

メインメモリといえばDRAMが当たり前です。しかし、電源がなくなった瞬間に記憶しているデータがすべて消えます。そのため、不揮発性メモリの研究がされていますが、ひょっとするとその第一歩になるかもしれません。

NANDを使ったメモリとは?

アドテックから「Diablo Memory1」という製品が10月より発売されます。

これはアメリカのDiable Technologiesという会社が、DRAMではなくNANDを使ってかなり大容量にしたものです。なんと1枚で最大256GBを実現するのだとか。

普通はせいぜい8GBなので、よほど大容量のメモリが必要なシステムで使う、やや特殊な製品ですね。

実用性は?

詳しいスペックが全く分からないので、一般的な知識による想像で考えてみます。

まず、Diablo Memory1 は普通のメモリと置き換えて使うそうなので、マザーボードやチップセットが対応していれば普通にそのまま使えるようです。

ということは、普通のメモリへのアクセスと同じになるので、NAND固有の問題である「寿命」がどうなっているのかが気になります。RAMのつもりで書き込むと、寿命は相当縮むはずです。SSDは書き込みをうまく制御しているからこそ寿命が長いんですから。

また、速度についてはNANDの組み込み方によって違いが出ます。HDDでいうところのストライピングのようにしてあれば高速になるし、マザーボードに取り付ける際に2枚一組で高速化できるシステムの場合もやはり速くなります。

DRAMに比べれば遅いとは思うんですが、案外早いかもしれないですね。インターフェースをPCI ExpressにしているSSDもあるくらいですから。

まとめ

製品の特徴としては、大容量化が第一のようですが、不揮発性メモリであることは間違いないわけで、今後何らかの動きが業界に起こるかもしれないです。

寿命があるところが気になりますが、ちょっと面白い製品なんじゃないかと思いますね。

以上、NANDを使った大容量メインメモリのお話でした。

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