HDDは用途別に買う時代?
HDD各社といって話を進めようと思ったんですが、最近は整理統合されてメーカーがとても少なくなってきましたね。
まあ、それはいいとして、SeagateのNAS用HDDについてのレポートが上がっています。今回はHDDについて考えてみようと思います。
HDDの選び方とは?
以前も触れたことがありますが、HDDを選ぶときに大事なのは、どんな用途で使うかです。そうはいうものの、「どんな用途と言われてもいろんなことに使うよ」という人は多いはず。
おおざっぱにいうと、パソコンの電源を毎日落とすかどうかです。つまり、数時間ほど使って電源を切るのか、それとも24時間365日ずっと動かし続けるのかの違いです。
これこそが用途の違いです。耐久性という点でまったく性能が異なります。だから用途に合った製品を使わないと、HDDがあっという間に壊れてしまうんです。
どんな製品がある?
レポートではSeagateの製品を取り上げていますが、他にもWesternDigitalやHGSTも高耐久性の製品を発売しています。
- Seagate…NAS HDD
- WesternDigital…WD Red
- HGST…Deskstar NAS
例えばこんな感じですね。
いずれの製品も100万時間のMTBFがあるので、かなり耐久性は高いんじゃないでしょうか。
ただし、耐久性を優先しているため、転送速度はやや低いですね。パソコンの起動ドライブに使った場合は環境によって体感できるくらい遅いこともあるかもしれません。ただし、動かしっぱなしなので、例えば電源投入後の起動が遅いみたいなことは、ほとんど関係ないでしょうけどね。
まとめ
最近になって「用途によって使い分けてほしい」というメーカーの声を特に聞くようになった気がします。普通、一般の人は同じようなHDDで容量も一緒なら安い方を買うでしょう。ちゃんと違いがあることをアナウンスしてこなかった(弱かった)メーカーにもそれなりの問題があると思います。
なお、紹介した製品は『NAS』用なので、NASはもちろん小規模なサーバー用途にも使えます。さらに高耐久性の製品がほしいときは、上位版が用意されているので、そちらを検討すべきでしょう。
ちなみに
- Seagate…Enterprise Capacity(200万時間)
- WesternDigital…WD Re(MTBF:140万時間)
- HGST…UltraStar(MTBF:200万時間)
ですが、たぶんコストパフォーマンスはHGSTがいいんじゃないかと思いますよ。
私の経験上、一般向けのHDDでNASやサーバーを組むと、確実に壊れます。なので、「毎日電源を落とすのか、動かしっぱなしにするのか」だけでも考えて購入しないと失敗しますよ。大事なのは記録されているデータを守ることですからね。
以上、Seagate製のNAS用HDDということで思うところを書いてみました。