ウイルスやスパイウェアなど悪意あるソフトウェアを総称して『マルウェア』といいます。
一般的にはマルウェア対策は、セキュリティソフトをインストールすることで行っています。
しかし、先日発表されたものは、ソフトウェアではなくハードウェアでした。
産総研とCSSCがマルウェアから守ることのできるハードウェアを開発したと発表したのです。
(装着するだけで重要データを防御するセキュリティバリアデバイスを開発)
ちょっと胡散臭い内容に思えるタイトルですね(汗)。
見た目には拡張ボードのようになっていて、実際にPCI Express のコネクタに取り付けるようです。そして、マザーボードのコネクタ類は使わずに、そのボード上の各種コネクタにパーツを接続する仕組みになっているようです。
そうすることで、HDD ・ LAN ・ USB などのデータを分析して悪意あるものは通さないようにするらしいです。
一番手っ取り早いセキュリティは、やはり OS に対してソフトウェアをインストールすることですが、それによって相性の悪いソフトウェアが不具合を起こす場合もあり、そういった点ではハードウェアによるセキュリティ対策は有効です。
普通ならハードウェアになっているものをソフトウェアにすることで汎用性を持たせようとしますが、逆転の発想といえるのではないでしょうか。
セキュリティについては積極的に対応しなくてはいけないものですから、ハードでできるのならばそれに越したことはないのかもしれません。
まだ、研究段階のようなので、すぐに製品化はしないでしょうが、やがて「ウイルス対策ハードウェア」なるものが登場するかもしれませんね。