10GBASE-Tに対応可能なNASが台湾QNAPという会社から発売されています。（TS-870・TS-670・TS-470）
ただし、購入当初は1GbitのPCIeカードが搭載されていて、オプション（LAN-10G2T-D）で交換して10Gbitに対応するそうです。
10Gbitなら相当高速です。なお、理論上は高速ですが、PCIeの速度やその他もろもろの影響を受けるので、実効速度としては1Gbps(128MB/s)以上の速度が出るという言い方がされています。
ハードディスクと同じぐらいの速度が出るので相当便利そうですが、問題は10Gbitへの対応です。
パソコンとケーブルとハブをどうするのかということになります。
パソコンの場合は、例えば自作用のマザーボードなら10Gbit標準装備のものがありますし、ケーブルもCAT.7のものを使えば対応できます。しかし、ハブが大変です。
そもそもほとんど見かけませんし、現在のところは100万円とかかなりの高額です。ごく一部のメーカーで15万円程度のものがあるようですが、極端に安いことを考えると信頼性がどうなのか疑問が残ります。
したがって、業務に使うようなことを考えた場合は、1Gbitの環境と比べて極端にコストがかかります。
コストに代えられない特別の仕事なら関係ないかもしれませんが、少なくとも一般家庭では全く手が出ない環境です。
とりあえずは、1Gbitの環境をいかに効率よく使うかということを考えるのが現実的でしょうね。
でもネットワークのマニアは自費を投じて10Gbit環境を作るんでしょうね（笑）。