Samsung が新しいSSDを発表しました。
「Samsung SSD 840」と「Samsung SSD 840 PRO」の2種類です。読み込み速度は540MB/sと同じですが、書き込みが全社が330MB/s、後者が520MB/sとなっており、書き込み速度に差があります。
ここで特徴的なのが「840」(840 PROではない)の場合、使用しているNANDメモリが『TLC』だということです。
NANDにはSLC、MLC、TLCとあります。
- SLC
セル1つに1bitのデータを書き込みます。そのため動作が高速で長寿命ですが、価格が高いです。 - MLC
セル1つに2bitのデータを書き込みます。そのため容量が2倍になりますが、SLCに比べ速度が落ち、寿命が短くなります。 - TLC
セル1つに3bitのデータを書き込みます。そのため容量が3倍になりますが、SLCに比べさらに速度が落ち、寿命がさらに短くなります。(MLCよりもっと落ちます。)
このような状況があるため、低価格大容量のSSDはMLCを使っています。MLCでさえ寿命についていろいろと言われますので、とてもTLCを使えないでしょう。
しかし、SamsungやSanDiskは独自の技術開発によって寿命を大幅に伸ばし、速度低下についてもうまく抑えたようです。
これによって、すでに定価の段階から現在の市場価格程度の価格をつけています。
私は当初TLCを使ったSSDは出せないのではないかと思っていました。ところが少しずつ各社が努力して製品化していますので、諸問題を何らかの形で解決したということです。
TLC NAND 採用のSSD でも全く遜色ないのであれば、今後より一層SSDの低価格化が進みます。
何とか頑張れば半額も夢ではないでしょう。
そうなってくると、「じゃあ、いつ買えばいいんだ!!」と怒鳴られそうですが、答えは簡単、ほしい時が買い時ですよ(笑)。(亡くなる直前に買えばよいという意見もありますが 汗)
まあ、いずれにしても、これでまたSSDが身近になりますね。