×にもいろいろあるらしい

マイクロソフトの認定試験に MCAS というものがあります。

この試験はすべてコンピュータ上で行うようになっており、試験終了後にすぐ合否が分かります。

この試験の模擬問題もやはり画面上で行います。本試験が画面上なので当然なわけですが。

それで、その模擬問題を行っている最中にある問題が発生しました。ある人があるコンピュータで模擬試験を行うと、どうやっても正解にならないというのです。誰がやっても何をやっても同じです。

しかし、正解にならない問題についてある共通点がありました。それは、「○(まる)」と「×(ばつ)」を使うということです。(Excel2007の模擬問題です)
例えば「IF」関数を使って、目標値以上であれば「○」を未満であれば「×」をというような問題で、どうしても正解にならないのです。

見掛け上全く問題ないようですし、手順も問題ありません。う~ん、なんでだ?

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あれ? 何だか「×」の大きさが大きいような? しかし、そんなことがあるのか?

そこで「×」という文字を変換した際に変換候補を表示してみました。

すると、「×」には2種類あり、「〔数学〕かける、乗算」と「環境依存文字(unicode)」が表示されました。
今まで入力していたのは後者の方でした。前者の方に変換し直したところ、全く問題なく正解となったのです。

これら両方の文字を並べてみると、確かにサイズが微妙に違っていて、環境依存文字の方がわずかに大きいのです。

たまたま私は、日ごろから「×」の文字を見ることが比較的多いので、感覚的に気付いたのでした。
これは非常に気付きにくい問題なので、一度はまってしまうとどうしようもなさそうです。
(ちなみに「かける」で変換すると環境依存文字は候補に挙がりません。「×」は「ばつ」ではなく「かける」と読むべき文字のようですね。)

これは改善の必要がありそうです。人間の目には一緒でも文字コードが違うので、プログラム側からは違うものになるわけですから。

ひょっとすると、こういったところが人間とコンピュータを隔絶する壁になってしまうのかもしれませんね。

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