いじくるつくーるの設定(何回かシリーズ その2)

今日は「Windows NT系設定」について紹介します。
ここにもシステムパフォーマンスに影響のある設定がいくつか存在します。
 
1.[ファイルキャッシュのサイズ]という項目
 ここのサイズを変更することでディスクキャッシュのサイズを調整することができます。経験上メモリ1GBにつき64~128MB確保するのがバランス的に良いようです。設定時の単位はバイトです。なお、多く設定しすぎると空きメモリが減って動作が遅くなる可能性があります。
 
2.[カーネルは常にメインメモリに置く]という項目
 ここを有効にすればカーネルをスワップファイルに置かなくなります。最近のPCはメモリ量が多い(256MB以上)ので、有効にしましょう。
 
3.[ネットワークからアクセスしたときのメモリ使用効率を高くする]という項目
 ファイルやプリンタを共有してサーバー的な使い方をする場合は2か3を設定します。そのような使い方をしない場合は1を設定します。
 
4.[NTFSの最終アクセス日時の更新を無効にする]という項目
 ここを有効にすればディスクアクセスが少しだけ速くなります。なお、当然最終アクセス日時が記録されなくなりますが、特に問題ないと思います。
 
5.[同時に扱う優先度の高いスレッドの追加数]という項目
 マルチコアのCPUの場合、2程度の数値を入れると少し効果があるようです。ソフトウェアの処理効率が上がって高速化するようです。クアッドコアの場合は効果が高いかもしれません(この場合もう少し大きい数字を入れても良いかも)。
 
6.[同時に扱う優先度の低いスレッドの追加数]という項目
 マルチコアのCPUの場合、4程度の数値を入れると少し効果があるようです。ソフトウェアの処理効率が上がって高速化するようです。クアッドコアの場合は効果が高いかもしれません(この場合もう少し大きい数字を入れても良いかも)。
 
上記の設定を行うとパフォーマンスがさらに向上するはずです。特にキャッシュの効果は大きいです。メモリを大量に消費するソフトを使っていなくても、メモリをたくさん積んで、キャッシュに割り当てることでディスクアクセスを改善するという方法が考えられます(メモリに比べてハードディスクは随分遅い装置ですから)。
 
注:[FATファイルシステムにおいて、8.3形式のファイルのみ使用可能とする]という項目ですが、これは有効にしないほうが良いです。ノートンアンチウイルスのLiveUpdateがファイルのダウンロードに失敗します。ほかにも影響を受けるソフトがあるらしいです。
 
システムに重大な問題を引き起こす可能性がある操作ですので、十分気を付けて自己責任でお願いします。
 
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